12月の自然環境学習の森日記

更新日:2019年02月07日

25日(火曜日)

黄色の実を付けるセンリョウを見つけました。

自然環境学習の森の森林区域を歩いていると赤い実を付けた植物を目にします。この赤い実を付ける植物は、センリョウと呼ばれています。センリョウ以外にもマンリョウという植物なども赤い実を付けますが、自然環境学習の森ではセンリョウのほうが多いと思います。

みなさんもセンリョウやマンリョウという名前は聞いたことのある人も多いと思いますが、センリョウには黄色の実を付ける種類もあることを知っていますか。下の写真は、黄色の実を付けたセンリョウです。名前は「キミノセンリョウ」と呼ばれるそうです。自然環境学習の森でも数はとても少なく見つけることも大変ですが、センリョウの色違い品種であるキミノセンリョウを探してみてください。

 

キミノセンリョウ

「キミノセンリョウ」

センリョウ科センリョウ属の常緑小低木のセンリョウの色違い果実を付ける品種

センリョウ赤

「センリョウ(赤果実)」

写真が小さくわかりにくいですが、こちらが良く見るセンリョウです。

保全活動にて森林区域での下草刈りを行ったことで、良く見ることができるようになりました。

マンリョウ

「マンリョウ」

ヤブコウジ科ヤブコウジ属の低木です。センリョウやカラタニバナ(別名:ヒャクリョウ)に比べ、木の実が華やかである(数が多い)ことで見分けることができます。

ちなみにマンリョウも黄色の実を付ける品種もあり、自然環境学習の森でも見つけることができます。皆さんも散策しながら探してみてください。

9日(日曜日)

里山を活用しよう(キノコの栽培体験)を開催しました。

保全活動にて伐採した樹木を有効活用するため、伐採した樹木を活用したキノコの栽培体験を実施しました。本講座は、昨年度に引き続き第2回目の開催で、知多農林水産事務所林務課の西崎氏を講師に招きました。まずは、参加者にキノコとはどんなものなのか、キノコに含まれる栄養素などについて説明があり、参加者はキノコの約90%が水分であることに驚いていました。

キノコの栽培を行うキノコの種類は、ヒラタケとなめこです。ヒラタケは、自然環境学習の森の中にも天然に生えているキノコで、昨年行ったシイタケの菌打ち体験とはことなり、ヒラタケの菌と米ぬか、広葉樹のオガ屑、水を混ぜて作った種菌を直径30センチメートルのコナラの木の面に塗る作業を行いました。なめこの菌については、昨年のシイタケ同様コナラの樹木にドリルで穴を空けて菌を打つ作業を行いました。ヒラタケのオガ菌作りは、泥遊びの感覚で小さな子どもたちも楽しく行うことができました。シイタケは、キノコが生えるまで2年かかりますが、ヒラタケやなめこは、うまくいけば1年でキノコが出ます。「キノコが出たよ」という情報が寄せられることを期待して、講習会は終了しました。

開催の様子

【開催の様子】参加者の皆さんにキノコについて説明しています。

ヒラタケのオガ菌づくり

【ヒラタケのオガ菌づくりの様子】

タライに、ヒラタケの菌を入れて、米ぬかと広葉樹のオガ屑と水をまでてつくります。

なめこの菌打ち

【なめこの菌打ちの様子】ドリルで穴を空け、なめこの菌がついて駒を打ち付けます。

7日(金曜日)

自然環境学習の森定点カメラにアライグマが写りました。

東浦自然環境学習の森では、ホンドギツネの生態調査を行っているため、キツネが通る場所に定点カメラを設置しています。このカメラには、キツネやタヌキ、ノウサギ、ノネコなどの動物が撮影されています。しかし、今回11月にいままで撮影されたことがないアライグマを撮影しました。アライグマは、人気アニメをきっかけにペットとして飼うケースが増えたとされ、世話に手を焼く飼い主が飼育を放棄したために野生化し、全国的に数を増やし農業被害が問題となったことで、特定外来生物法にて特定外来生物に指定されました。

東浦町では、いままでアライグマの目撃情報はなく、生息していないと考えていましたが、2017年にアライグマの生息情報が寄せられるようになり、今回とうとう生きている個体の撮影に成功しました。

アライグマを見つけた時は、見かけに惑わされず絶対に触らないようにしてください。気性が荒く鋭い歯でかまれると、大きな怪我をすることもあります。見るだけであれば問題はありませんので、見かけてもそっとするようにしてください。

アライグマ

タヌキのようですが、尻尾の縞々があることよりアライグマだとわかります。

クロコノマチョウ

写真の中に昆虫が隠れています。皆さんはどこにいるかわかりますか?

12月に入ってもあたたかい日が続いていたためか、「クロコノマチョウ」という蝶に出会いました。

枯れ葉のような羽で周囲に上手く溶け込んでいますね。

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