8月の自然環境学習の森日記

更新日:2020年11月19日

28日(金曜日)

ツクツクボウシのぬけがら

夏もお盆頃を過ぎると、ツクツクボウシというセミが鳴き始めます。

ツクツクボウシは、特徴的な鳴き声をするセミで、その鳴き声が名前の由来にもなっています。夏の間は、セミのぬけがらをよく目にすると思いますが、その多くがアブラゼミやクマゼミです。ツクツクボウシは、それらより小さく細長いことが特徴です(写真のとおり) 。

自然環境学習の森では、たくさんのツクツクボウシが生息しており、今の時期が最盛期で森を歩いているとたくさんのツクツクボウシの鳴き声が聞こえてきます。体も小さく羽も透明なのでなかなか捕まえることができませんが、ぬけがらなら簡単に捕まえることができるので、他のセミのぬけがらもたくさんありますが、その中からツクツクボウシのぬけがらを探してみて下さい。

ツクツクボウシのぬけがら

ツクツクボウシは、3~4年程度土の中で過ごし、成虫になった後は、数週間から1か月程度の寿命です。

短い期間ですが、その鳴き声で私たちを楽しませてくれます。

クサギ

【クサギ(クマツヅラ科)】

その名前のとおり、葉をもむと独特の臭気がする植物ですが、花はとても良い香りがします。秋には赤紫色のきれいな実もなり、里山の秋を彩ります。

アケビの実

【アケビ(アケビ科)】

里山などの山に自生する落葉のツル性植物で、秋になるととても甘い実が実ります。

自然環境学習の森でも自生していますが、探すのが大変なので、見つけた方はとても幸運です。

5日(水曜日)

カワラナデシコが咲いていました。

秋の七草として有名なナデシコですが、花の咲く時期は7月頃の夏の暑い時期から咲き始めます。日当たりの良い野原や道沿いに自生し、園芸種としても人気があります。最近では、草地や里山環境等の減少により野生種が減少していると言われているため、保全活動を行っている自然環境学習の森で花を見つけたときは、少しうれしく思いました。

カワラナデシコは、自然環境学習の森の水田の側の草地で見ることができます。まだまだ数が少ないので、観察するだけで見守ってください。

カワラナデシコ

カワラナデシコは、河原に生えていることが多く、花の形や色が愛らしいので、「なでなでするほど可愛い子」にたとえこの名前が付いたと言われています。

アベマキ2

「アベマキ(ブナ科)」

平成26年度に植栽したアベマキの木ですが、今年はたくさんのどんぐりが実りそうです。細くスラッとした形のコナラのどんぐりとは異なり、大きくまるいどんぐりが実ります。おもしろい形をしているので、皆さんも探してみて下さい。

カブトムシ

自然環境学習の森では、伐採した竹をチップ化し、散策路や森林内へ散布する活動を行っています。この活動を始めてから、たくさんのカブトムシを見ることができるようになりました。しかも大きなカブトムシもいるので、みなさんも探してみて下さい。

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