10月の自然環境学習の森日記

更新日:2020年12月08日

30日(金曜日)

竹チップを撒いた通路にたくさんのカブトムシ(幼虫)を見つけました

東浦自然環境学習の森では、竹林の整備活動を行っており、生育の悪い竹や古く枯れた竹、風等で倒れた竹を伐採し、適正な竹林づくりを行っています。伐採した竹は、そのまま放置すると数年朽ちずに残ってしまうため、竹灯篭づくりやポーラス炭などに活用しています。また、一部は樹木粉砕機を活用して、細かく破砕した竹チップを通路の補材として利用していますが、その竹チップをエサにたくさんのカブトムシの幼虫が集まります。

公園などでも、落ち葉を集めてカブトムシのすみか(ビートルベット)をつくるイベントを行っているところもありますが、自然環境学習の森では竹チップがビートルベットになっているようです。カブトムシの成虫が見られるのは、まだまだ先ですが今から楽しみですね。

カブトムシの幼虫1

【カブトムシ(コガネムシ科)】

カブトムシの幼虫は、これから成虫になるまで竹チップや腐葉土を食べてもりもり大きくなります。特にオスは、幼虫期にどれだけ大きくなれるかで成虫の大きさが変わってくるため、今の時期にたくさんエサを食べて大きくなることが肝心です。

天然のヒラタケ

【ヒラタケ(ヒラタケ科)】

倒れたコナラの幹から天然のヒラタケを見つけました。ヒラタケは、食用で食べれるとてもおいしいきのこで、東浦自然環境学習の森では秋ごろに、切り株や伐採した木の幹から生えていることがあります。きのこに知識のない方が天然のきのこを食べることは危険なので、見つけても観察するだけにしてください。

 

ムカゴ(ヤマノイモ)

【ムカゴ(ヤマノイモ科)】

ムカゴは、ヤマノイモ属の蔓(つる)になる肉芽のことで、秋になると蔓の葉の付け根あたりに実ります。ムカゴがある場所をしっかり覚えておくと、冬にヤマノイモ(山の芋)を見つけることが出来るかもしれません。ちなみに、ムカゴもおいしく食べることが出来ます。

25日(日曜日)

やぎさんぽを行いました。

東浦自然環境学習の森では、やぎのコイくんとポン吉くんが除草作業員として多目的広場の除草を行っています。普段は、柵の中の草を食べているコイくんとポン吉くんですが、この日は、柵の外に出て除草作業を行いました。

やぎさんぽに参加してくれた子どもたちは、草を与えたり、さんぽをして楽しそうにやぎさんたちとふれあうことが出来ました。

ヤギさんぽ

除草作業員のコイくんとポン吉くんは、今年の6月から東浦自然環境学習の森で除草作業を頑張っており、11月上旬頃まで行います。やぎさんたちは、ただ草を食べていただけでなく、外来種のセイタカアワダチソウも大好きでたくさん食べてくれたので、外来種の駆除にも活躍してくれました。

やぎさんぽの様子

やぎさんたちも柵の外に出て、楽しそうに散歩していました。

8日(木曜日)

実りの秋が近づいてきました。

東浦自然環境学習の森には、複数の実のなる木があり、その中でももっとも数が多いのが、コナラというどんぐりの木です。8月~9月ごろは緑色ですが、10月に入り茶色になり始め成熟してきました。

どんぐりだけでなく、クリや柿、アケビ、カラスウリなどの実も成熟しつつあり、散策していて楽しい季節です。紅葉は始まっていませんが、気温も下がり過ごしやすい季節になりましたので、身近な秋を探してましょう。

コナラのどんぐり1

【コナラ(ブナ科)】

里山の代表的な構成樹であり、細長いどんぐりが実ります。今年も豊作のようでたくさんのどんぐりが実っています。

スズメバチ3

【コガタスズメバチ(スズメバチ科)】

どんぐりの木は、樹液がよく出ることもあり、夏にはカブトムシやクワガタムシなどが集まりますが、それ以外にもスズメバチなどの危険な昆虫も集まります。

スズメバチは、他の昆虫を襲って食べると思われがちですが、昆虫を食べるのは幼虫で、成虫になると樹液、花の蜜などをエサとして食べます。

アベマキ

【アベマキ(ブナ科)】

同じどんぐりの仲間である「クヌギ」に似ていますが、クヌギよりも葉が丸く、樹皮のコルク層が発達することで見分けることができます。知多半島では、クヌギよりアベマキの方が数が多く、里山の構成樹でもあるため、東浦自然環境学習の森では当初自生していませんでしたが、知多半島の里山構成樹として平成26年度に10本植栽しました。

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