1月の自然環境学習の森日記
30日(木曜日)
猛禽類(もうきんるい)の食痕を見つけました。
自然環境学習の森で、食痕を見つけました。
食痕とは、動物の食べたあとのことをいいます。森を散策していても動物に会うことはほとんどありませんが、食痕があることで、どのような動物が生息しているかが推測できます。
写真の食痕は、食べられた生き物の羽の色等から「キジバト」の可能性が高く、羽が散らばっている範囲が約直径1メートルほどあったので、この食痕を残した生き物はオオタカである可能性が高いです。オオタカは、知多半島での生態系の頂点におり、オオタカが生息できる森は生態系が豊かな森であることが言えます。
少し残酷ではありますが、生き物を調査する資料として食痕は重要な情報となります。
【ジャノヒゲ(キジカクシ目キジカクシ科)】
園芸でも有名なジャノヒゲ。リュウノヒゲとも呼ばれています。あまり見たことがある人は少ないと思いますが、宝石のラピスラズリのような青いきれいな木の実が生ります。味はおいしくないそうです。
【マンリョウ(ツツジ目サクラソウ科)】
赤い木の実を付ける高さ1メートルほどの植物。常緑樹を除伐して明るい森になると、このような低い樹木が育つことができます。マンリョウの数も増えているようなので保全活動の成果かもしれません。
27日(月曜日)
スズメバチの巣を見つけました。
自然環境学習の森は、自然環境を保全している場所なので、ヘビやスズメバチなどの危険な生き物も生息しています。特にスズメバチは、保全活動者が刺されることもあり、注意が必要な生き物です。毎年、1個程度のスズメバチの巣を駆除していますが、今年は3つの巣を見つけました。そのうち2つは、冬に草刈りをしたときに発見されました。
スズメバチは、気温が低く湿度が高い時期は苦手であるため、ハチの被害は、気温30度以下の湿度が低くなる秋に多く発生しています。巣を見つければすぐに駆除しますが、スズメバチの巣は藪の中など発見しにくい場所にできることが多いため、駆除されないままそのままの状態で発見されることもあります。
12月から3月は巣にハチはいませんが、7月から10月ごろに自然環境学習の森でスズメバチの巣を見つけたときは、すぐに東浦町環境課まで報告してください。
【シマヘビ(有鱗目ナミヘビ科)】
日本固有のヘビで、全長80センチメートルから150センチメートルほどの大きさ。
気温が低くなる11月ごろから冬眠するため、ほとんどこの時期には見ることはできない生き物です。記録的な暖冬の影響で冬眠から覚めてしまったのでしょうか。
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更新日:2020年02月07日