緒川祭礼

更新日:2022年09月02日

緒川祭礼打ち別れ

祭礼のクライマックス、坂下の辻での打ち別れ

開催日:10月第2土曜日と日曜日

土曜日を神楽(しんがく)、日曜日を本楽(ほんがく)という

開催場所:入海神社 緒川屋敷壱区48番地

               緒川地区内

               屋形数 3台

祭り紹介

賑やかなお囃子を奏でながら、屋形(やかた)と呼ばれる御車を曳きます。また、神社では「おまんと」(人が走る馬に飛びついて並走する神事)を行います。

(写真と文:神市場祭礼保存会提供)

上屋をつけた緒川の屋形

上屋をつけた屋形が集合する

【神楽―土曜日】

朝8時から夕方まで、3地区の屋形が各町を回ります。夕暮れの5時過ぎに3地区の屋形が坂上の辻に集まって、若い衆が早い囃子で激しく打合いをします。上屋に提灯を灯した3台の屋形が、ゆっくりと坂を下って駅前の市街地を回り、坂下の辻で打ち別れをするまでが、神楽の見どころ。上屋をのせた屋形は近隣でも例がなく、緒川地区唯一のものです。

緒川祭り朝の行列

朝の行列で、日に輝く屋形の馬簾と飾られた奉納馬

【本楽―日曜日】

朝7時に札木の辻に祭礼関係者が集合、行列で神社へ向かいます。神社関係者・区の要人・煙火連・屋形3台・奉納馬の順です。

奉納馬は花で飾られ、屋形は馬簾(ばれん)という飾りをつけて朝日に輝き美しい風景です。

伏見神楽奉納

伏見神楽の奉納

神社の拝殿に着くと、厳かな神事に続いて伏見流神楽と神子(みこ)の舞が披露されます。

緒川祭礼で駆け馬に飛びつく若者

駆け馬に飛びつき並走する若衆

境内では、威勢の良い若い衆が疾走する馬に果敢に飛びつきます。速い馬に見事に飛びつく様は、大きな見どころと言えます。

神社での祭りを終え、夕方3つの屋形が町を巡って駅前に集まります。そこで3地区選りすぐりの太鼓の実力者による演奏と、坂下の辻での打ち別れ。祭りはクライマックスを迎えます。

屋形紹介

緒川神市場の屋形

名称:神市場の屋形

地区名:神市場(かみいちば)

屋形の説明:

一層入母屋造りの屋形。扇垂木で飾られた立派な軒下、奉安幕には宝珠玉の刺繍があります。平成30年度に構造部材を中心とした修復をしました。

緒川下切の屋形

名称:下切の屋形

地区名:下切(しもぎり)

屋形の説明:

二層で、一層目が唐破風、二層目が千鳥破風で四方正面造りの屋形。柱は螺鈿細工で、彫刻は金箔貼りにうっすらと彩色が残り、往時は美しい姿でした。

 

文化庁文化芸術振興費補助金(地域文化財総合活用推進事業)の補助を受け、令和2~3年度にかけて、屋形修理を行いました。

詳しくは、下記緒川祭礼保存会のホームページ(外部サイト)リンクを参照

緒川新町の屋形

名称:新町の屋形

地区名:新町(しんまち)

屋形の説明:

二層で、一層目が四方に唐破風、二層目が入母屋造りの屋形。柱と高欄は精緻な螺鈿細工で飾られています。また、細部の漆面に蒔絵があり、四方菊と四方花菱をあしらった上品な屋形です。令和元年に大修理を行いました。

 

ただいま令和3年度補正予算事業 文化庁文化芸術振興費補助金(地域文化財総合活用推進事業)の補助を受け、大修理を実施しています。

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