町長メッセージ 8月21日 町長就任式

更新日:2023年08月21日

日高町長顔写真

 初登庁の日を迎え、町長就任式が行われました。

 就任式では職員に向けて、以下のとおり挨拶をしました。

 

 このたび東浦町長に就任しました日高輝夫です。

 先の町長選挙におきまして、投票という形ではありませんでしたが、町民の皆様からの信任をいただき、町政を任せていただくこととなりました。職責の重さと、町民の方々の期待の大きさを考えますと、まさに身の引き締まる思いであります。

 

 本日、就任に際しまして、職員の皆さんにご挨拶するとともに、私の町政に対する基本的な考え方をお話しさせていただきます。

 

 今回の選挙に臨むにあたり、私の目指す町の姿や、方向性ともいえる政策指針を掲げさせていただきました。

 その指針の一番のメッセージは、「東浦町をアップデート!ここから、未来へ」です。東浦町をどこよりも元気な町、誰もが住みやすい町にするため、時代に合わせたアップデート(更新)を常に続け、未来を守る町政を進めてまいります。変化を恐れず、常に何が最善かを意識したいと思います。

 

 そして将来の東浦町を思い描く姿は、「誰もがチャレンジできるまち」「すべての人が健康に楽しく過ごせるまち」「子どもの笑顔があふれるまち」という3つの姿です。それに向けた8つの柱を掲げましたが、8つの柱について一つ一つ具体的に話すと長くなりますので、ここでは簡単にお伝えします。

 

 柱の1つ目は「すべての人が輝き、挑戦できる町へ」です。町の発展には人の力が欠かせません。この町でチャレンジする人を支え、未来を創る子どもたちへの投資は惜しまずに、グローバルな視点を踏まえた教育を充実させます。また、元気な高齢の方々には多様な場面でご活躍いただきたいと思います。

 

 2つ目は「誰もが暮らしやすい町へ」です。家庭環境のみならず、性別や年齢、国籍や障害の有無にかかわらず多様な人材がその能力を発揮できるよう環境づくりを進めます。医療・福祉・行政の連携をこれまで以上に深め、健康に長く暮らせる環境を整えることも大切です。

 

 3つ目は「子どもを優しく育む町へ」です。すでに充実している本町の妊娠・出産・子育てサポートではありますが、まちとして子を育む体制をさらに整え、メッセージとして伝えていくことが必要です。子どもを産み育てたいと思ったときに躊躇なくその願いが叶えられる、3人目、4人目であったとしても安心して産み育てられる環境づくりを進めます。

 

 4つ目は「災害時にも安心・安全な町へ」です。全国各地で毎年のように災害が発生しています。大雨・洪水などへの備えをはじめとする防災・減災体制の強化を図るとともに、災害が発生した際に中心的な役割を担う地域コミュニティの強化に取り組む必要があります。

 

 5つ目は「自立した元気な町へ」です。時代の変化に合わせ、地域のプレーヤーである商工関係者、農業関係の皆さんが活躍できるよう支援します。また、行政として、デジタルの力の活用や公共施設のあり方など、将来につけを回さない計画を示すとともに実行していかなければなりません。

 

 6つ目は「地域に誇りと愛着を持てる町へ」です。東浦町には豊かな自然や貴重な歴史的・文化的資源、そして伝統が息づいています。将来を託す子どもたちが「東浦」を誇りに思えるまちをつくり、全国に誇れる東浦の情報をどんどん発信します。また、住民の声を聞ける開かれた行政を継続します。

 

 7つ目は「たくさんの人を引き寄せる町へ」です。東浦町は都市へのアクセス、自然のある住環境、子育て・教育環境が充実しているなどポテンシャルの高い町です。が、残念ながらそのことはあまり知られていません。ほぼ何でもある、どこへ行くにも近いという住みやすさを積極的にアピールします。また、観光客誘致など関係人口の創出・拡大には、知多地域一体など広域での取り組みが生まれるようにします。

 

 最後8つ目の柱は「国・県等と連携して町をアップデート」としました。国や県の制度や支援を最大限活用する他、他自治体の好事例を積極的に取り入れて町づくりを進めます。

 

 これら8つの柱のもとで、子どもの笑顔があふれ、誰もが新しいことにチャレンジできる、そして何よりも健康で安心して暮らせるまち、住んでいて楽しい町にします。未来に向けて希望をもって変わっていく、夢のある「Our Town」「私たちの町」づくりを一緒に進めていきましょう。

 

 職員の皆さんにはこの指針を共有していただき、実現に向けて行動していただきたいです。これらの指針に沿って「第6次東浦町総合計画」など既存計画のアップデートを図りながら、町づくりを進めましょう。さらには、この指針で示したものを具体的な政策に落とし込み、実行行程を示すロードマップを一緒に作成、町民の皆さんにお示しできるようにしたいと思います。

 

 町づくりにあたって、要になるのは町職員である皆さん一人一人です。その政策・その行動が、「町民のためになるのか」「何のためにやるのか」ということを意識しながら、行動していただきたいと思います。一方で、自分自身がそのことにやりがいを感じられているかも確かめてください。やりがいを感じない仕事は、誰のためにもなっていない可能性があります。

 また、町づくりには、職員以外のプレ-ヤー・仲間がたくさんいます。町民の皆さんの信用・信頼を得て、一緒になって元気で楽しい町づくりができるようにして欲しいと思います。そして、職員の皆さんが楽しくやりがいをもって仕事ができる環境を、私は作っていきたいです。

 

 最後に3つほど、職員の皆さんにお願いをさせていただきます。

 1つ目は、「報告する」ということ。何かが起きたり、新しい情報が入った際には、時間をかけずにまず報告してください。そのことに対する対処方針等が定まってなくても構いません。「まずは一報」ということを心がけてください。これは悪い報告はもちろんのこと、良い報告についても一緒です。どんな情報も隠す必要はありません。また、私に対してだけではなく、外部に対しても一緒です。その際は「伝える」ではなく「伝わる」情報発信を意識してください。

 

 2つ目は、「役場内にとどまらない」こと。ぜひ、外に出て知見を深めてください。他市町村の職員や異業種の方と交流すること、興味のある講演会や研修会に参加することなどです。町を散歩して今の雰囲気を感じるのもいいでしょう。なかなか外に出られなければ、インターネットで他市町村の政策や世間のニュースを眺めてください。これらは現在担当している分野以外にもはみ出して視野を広げて欲しいと思います。情報のアンテナを鋭く張り、たくさんの事例・意見に触れてください。きっと、ご自身の仕事や町政に活かせるワクワクするものがあるはずです。

 

 3つ目は、「一人で頑張らない」ことです。自分がいなければ仕事が回らないではなく、自分がいなくても仕事が回ることを心がけて仕事をしてください。周りを頼ることも大切ですし、頼られた時には一緒に「持ちつ持たれつ」と考えて欲しいと思います。また、健康でいることが一番大切ですので、無理して体を壊すことがないようにしてください。

 

 3つともチームで仕事をしていくうえで大切なことです。町政は組織・チームで仕事を進めます。組織で物事を決める過程においては、それぞれが、思ったこと、感じたこと、考えたことを積極的に述べあい、議論することが大切です。良いアイデアは意見をぶつけ合いブラッシュアップすることで生まれます。自分とは異なる意見も受け止め、前向きに議論する気概・度量を持ってください。その上で、組織として決めたことについては一丸となって前に進め、町民の皆さんの期待に応えられるよう、スピーディーに仕事をしてまいりましょう。

 

 国も地方も大きな変革の時代にあり、乗り越えなければならない課題は多岐にわたります。課題解決のためには、町政の最前線に立つ皆さん方職員一人ひとりが、東浦町の職員として働くことに誇りを持ち、その能力をいかんなく発揮できることが大切であると考えます。私も皆さんと一緒になって、ともに知恵を出し合い、率直な意見交換ができる風通しの良い職場環境づくりに努めてまいります。活気に満ちた、ワクワクするどこよりも元気な東浦町を一緒に作っていきましょう。職員の皆さまの協力をよろしくお願いします。

 

 以上、町長就任にあたり、私の考えと決意をお話しさせていただきました。職員の皆さんの一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、就任のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

 

令和5年8月21日 東浦町長 日高 輝夫

(注)高は「はしごだか」

この記事に関するお問い合わせ先

秘書人事課 秘書給与係
〒470-2192 愛知県知多郡東浦町大字緒川字政所20番地
電話番号:0562-83-3111
ファックス:0562-83-9756

秘書人事課 秘書給与係へメールを送信