1月の自然環境学習の森日記

更新日:2019年02月07日

30日(水曜日)

たくさんの野鳥に出会える季節です。

冬は、樹木の葉が落ちるため、野鳥の観察には適した季節と言われています。まだまだ寒い日が続いていますが、森の野鳥は元気いっぱいな鳴き声が聞こえてきます。

新池には、アオサギ、カルガモ、カワウ、水辺にはハクセキレイ、スズメ、ムクドリ、森にはモズ、ジョウビタキなどさまざまな野鳥に出会うことができます。今年は新池にカモ類が少ないのが残念ですが、1時間程度歩けば5種類以上の野鳥にはであることができると思います。

ハクセキレイ

「ハクセキレイ」

街中でも良く見ることができる野鳥です。日中は単独行動ですが、夜寝るときは街路樹や看板、橋などで集団でねぐらをとります。

カワウ

「カワウとアオサギ」

写真では小さく見にくいですが、カワウ(左)とアオサギ(右)がいました。カワウは、水面を泳ぎながら何度も水の中にもぐりエサを探していました。アオサギは枯れた木の上で動かなかったので、休んでいたのかな。

15日(火曜日)

ヤマハゼの実がたくさん実っています。

自然環境学習の森は、昭和30年代まで人が生活するために活用していた里地里山でした。その名残がいくつか残っています。その1つが「ヤマハゼ」という植物です。ヤマハゼは、秋になると綺麗に紅葉することや樹液にさわるとかぶれることで有名ですが、昔の人はヤマハゼの実を使って和ろうそくを作っていました。電気がない時代、ろうそくは生活に欠かせない存在でした。自然環境学習の森でもヤマハゼを見ることができ、冬の間は葉が落ちるため写真のように実が目立ちます。いまではほとんど和ろうそくを使わないので、かぶれの木と呼ばれ皆さんから嫌われ者となっていますが、秋には紅葉が楽しめる自然環境学習の森では数少ない紅葉する木なので、大切に守っていきたいと考えています。

 

ヤマハゼ2

「ヤマハゼ」

ウルシ科ウルシ属の小高木で、別名ロウノキ(蠟木)と呼ばれています。

ヤマハゼの実

「ヤマハゼの実」

昔はこの実をすりつぶして、和ろうそくを作っていました。野鳥も食べないので、たくさん残っています。

7日(月曜日)

自然環境学習の森の冬探し

あけましておめでとうございます。2019年もどうぞよろしくお願いいたします。

2019年が始まり、自然環境学習の森の自然観察に出かけました。森の入口の新池では、カルガモやアオサギが出迎えてくれました。今年の冬は暖冬になると言われており、南米ペルー沖の太平洋海面温度が高くなることで起こる、エルニーニョ現象が原因と考えられているそうです。

自然環境学習の森でも暖冬を感じることができるほど日差しが暖かな陽気であり、気温は低くても日向に出ると暖かさを感じることができました。

2019年も自然環境学習の森の保全活動を進め、より多くの生き物と出会え、ふれあうことのできる場所にしていきたいと思います。

小川のようす

「湿地区域の木道の様子」

小川を流れる水が太陽の光を浴びてきらきらと光っています。ほっとした気持ちになります。

食痕

「水辺で猛禽類が鳥を食べたあと(食痕)を見つけました」

水辺を歩いていると少し残酷ですが、鳥(ゴイサギ又はアオサギの子ども)が食べられた痕を見つけました。自然環境学習の森でゴイサギなどの大型の鳥を食べることができるは、猛禽類のオオタカ又はノスリが考えられます。

 

カブトムシの幼虫2

「カブトムシの幼虫」

2017年の夏から伐採した竹を処理するために、樹木粉砕機を購入しました。樹木粉砕機で粉砕した竹は腐葉土にするために森に置かれていましたが、ちょっと掘ってみると写真のとおりたくさんカブトムシの幼虫を見つけることができました。今年の夏が楽しみですね。

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