7月の自然環境学習の森日記

更新日:2019年10月18日

7日(日曜日)

「初夏の里山で生き物を探そう」を開催しました。

何とか雨は止んでいましたが、朝から降っている雨のせいでじとじとと湿度の高い暑い日となりましたが、里山の夏の生き物を探しにたくさんの人が集まりました。参加者の多くの目的は、カブトムシやクワガタムシを見つけることです。

今年の夏は、雨が良く振ったため気温が低くまだカブトムシはいませんが、クワガタムシは昨年よりも多いようなので、参加者は楽しみに森の中を探していました。夏の生き物はクワガタムシだけではなく、おたまじゃくしからカエルになったばかりの小さなカエルたちが私たちを出迎えてくれました。また、色鮮やかなアオスジアゲハやアゲハチョウ、黒と黄色の大きなオニヤンマなどたくさんの生き物に出会うことができました。

クワガタムシを探す参加者

クワガタムシは、昼間の間は木に空いた穴や根元の草むらにいます。参加者の方は、注意深く探していました。

ゴマダラカミキリ

【ゴマダラカミキリ】

みかん類の木に穴を空ける害虫として知られているゴマダラカミキリ。体が黒い体に白い斑点があるのが特徴です。捕まえるとキイキイと鳴きます。

ニイニイゼミ

【ニイニイゼミ】

6月下旬ごろから鳴き始めるセミです。

名前のとおり「二ィー二ィー」と鳴くことからこの名前が付いたと言われていますが、私は「チーチー」と聞こえます。ニイニイゼミがどのように鳴いているか探して見てください。

28日(日曜日)

「カブトムシと里山保全活動」を開催しました。

子どもたちに人気の高いカブトムシを通じて自然環境学習の森の環境に興味を持ってもらうことを目的に講座を開催しました。カブトムシが題材ということもあり、すぐに定員に達してしまいました。

当日は、青空のきれいな良い天気であり、とても夏らしい暑い日でしたが暑さに負けない元気な子どもたちが集まりました。カブトムシは、幼虫期のエサの栄養により成虫期の大きさが変わります。最近では、栄養が少ないためカブトムシの小型化が問題となっています。しかし、自然環境学習の森では、里山保全活動を実施しているため、比較的大型のカブトムシに出会うことができます。参加者にカブトムシの幼虫のエサとなる腐葉土が豊富にある太陽の光が当たる明るい森に案内し、太陽の光が当たらない暗い森を見てもらうことでその違いや保全活動の大切さを学んでもらいました。

保全活動の現場を見学後、知多自然観察会の田中講師がカブトムシの名前の由来や捕まえ方、飼育方法などを説明しました。汗の止まらないとても暑い日でしたが参加者は熱心に話を聞いていました。

講座の様子

大きなカブトムシと小さなカブトムシどちらが好きか参加者に聞いたところ、全員大きなカブトムシと答えました。大きなカブトムシは、幼虫のエサである腐葉土がある保全活動が行われている森です。保全活動の大切さが伝わったかな。

森の見学

腐葉土がたくさんある明るい森を見てもらいました。竹や樹木を定期的に伐採剪定するなどの保全活動を行って明るい森づくりを行っています。

カブトムシの説明

地域の自然に詳しい田中講師の話を、参加者の子どもたちはとても熱心に聞いていました。教えてもらったことを他の友達にも教えてあげてね。

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