9月の自然環境学習の森日記

更新日:2020年11月19日

23日(水曜日)

このカエルの名前知っていますか。

東浦自然環境学習の森の水辺を散策していると、様々なカエルを見ることができますが、皆さんは下の写真のカエルを見たことはありますか。

見たことのある方や名前の知っている方も多いと思います。

名前を「トノサマガエル」と言います。田んぼなどの水辺に行けば容易に見ることができたトノサマガエルですが、今では国のレッドリストで絶滅危惧種に指定されていることを知っていますか。

数が減っている理由として農薬の影響など様々ありますが、実はトノサマガエルはU字溝に落ちると登ることができず、死んでしまうそうです。カエルは壁にくっつくイメージがありますが、トノサマガエルはそれができません。

農業や耕法が進歩していくことは良いことですが、昔ながらの環境に適用してきた生き物たちはその進歩についていくことができないようです。東浦自然環境学習の森では、昔ながらの耕法で人工物をあまり設置しない方法で、保全活動を行いながらこのような生き物を守っていきたいと思います。

トノサマガエル

東浦町には、トノサマガエルによく似たダルマガエルが生息しています。ダルマガエルも絶滅危惧種に指定されています。身近にいたカエルなどの生き物が、水族館などでしか見られなくなる時代も近いかもしれません。

ツリガネニンジン

【ツリガネニンジン(キキョウ科)】

多年生の植物で、秋の草地を飾る代表的な植物です。名前のとおり「釣り鐘」状の薄紫の花を咲かせます。ツリガネニンジンの根は、薬用に使われるようで、のどの痛みを止める効果があるようです。

田んぼ1

水田のイネも穂が出てきました。稲刈りまではまだまだですが、季節は確実に進んでいるようです。

5日(土曜日)

東浦自然環境学習の森を考えるワークショップで現地見学を行いました。

東浦自然環境学習の森では、里山環境を保全、再生するために、基本計画を作成して、地域住民や事業者と協働にて保全活動を行っています。この基本計画は、5年ごとに見直しすることになっており、令和4年度の計画見直しに向けてワークショップを開催しました。

ワークショップの参加者には、これから議論していただく場所について、知ってもらうために現地見学を行いました。

東浦自然環境学習の森では、3つのエリアに分かれており(森林エリア・竹林エリア・水辺エリア)それぞれのめざす森の姿を設定し、保全活動を行っています。現在計画しているめざす森の姿が現地ではどのような状況であるかを確認しながら見学しました。

参加者は初めて見学する方もいて、東浦町に良好な自然が残っている場所があるのだと認識していただくことができました。

現地見学

この場所は、ヨシが繁茂している草地(水辺エリア)です。絶滅危惧種のカヤネズミが生息している貴重なエリアとなっています。

シオカラトンボ

【シオカラトンボ(トンボ科)】

日本で最も普通に見られるトンボで、人工的なコンクリート張りの池や水路でも泥が溜まると最初に定着するトンボです。自然環境学習の森でも見つける確率が高い昆虫ですので、名前も含めて覚えて下さい。

カブトムシのメス1

【カブトムシ(メス)】

9月に入りましたが、カブトムシを見つけました。自然環境学習の森では、伐採した竹をチップ化し通路の舗装材として利用しており、その竹チップにカブトムシが卵を産みます。来年もたくさんのカブトムシが森で見つかるといいですね。

この記事に関するお問い合わせ先

環境課 環境保全係
〒470-2192 愛知県知多郡東浦町大字緒川字政所20番地
電話番号:0562-83-3111
ファックス:0562-83-9756

環境課 環境保全係へメールを送信