2月の自然環境学習の森日記

更新日:2021年03月31日

26日(金曜日)

これは何だと思いますか。

自然環境学習の森の通路を歩いていると、写真のような土が盛り上がっているところをよく見かけます。これは何だと思いますか。

 

知っている方も多いと思いますが、これはモグラが掘った穴です。

モグラは、土の中で生活していているため、目がほとんど見えない代わりに嗅覚が発達しており、シャベル状の鋭い爪で穴を掘ることが得意です。鼻と爪でエサであるミミズやカブトムシの幼虫などを探して食べます。

自然環境学習の森では、伐採した竹を粉砕してチップにしたものを通路に散布しており、そのチップがカブトムシの幼虫のエサになるため、カブトムシが集まります。このカブトムシを食べるためにモグラが穴を掘り、土が盛り上がってしまうようです。

通路に穴を開ける厄介者ですが、この辺りに生息しているモグラの中には、愛知県の絶滅危惧種に指定されている種類もいるとのことなので、守っていく必要があるかもしれません。

皆さんも散策する際は、モグラの穴につまずき、転ばないように注意しながら散策を楽しんでください。

モグラの穴

21日(日曜日)

ポーラス炭を作りました。

自然環境学習の森では、3.4ヘクタール程の竹林があり、傘をさしてでも歩ける竹林を目指し、保全活動を行っています。竹は、毎年生えてくるため、伐採しなければすぐに荒廃した竹林になってしまうため、竹の伐採を行っています。しかし、伐採した竹は、数も多くすべてを活用することができないため、竹林内に放置された状況となっています。

そこで、放置された竹から炭(ポーラス炭)をつくる保全活動を保全・育成の会で開催しました。当日は、昨年度から保全・育成の会に加盟してくれた愛知製鋼株式会社の従業員の方も参加していただき、33人もの活動者が集まりました。

竹林内の作業広場に積まれた伐採した竹に火をつけ、灰になる前に水をかけることで炭をつくります。竹林内の通路付近に積まれた竹についても、バケツリレーの方式で火が使える作業広場まで運び、炭にしました。

通常の保全活動は、それぞれの団体ごとに行っていますが、今回は一つの保全活動を協力して行ったことで、活動者の交流や意見交換などもでき、竹林だけでなく活動者にも良い効果があったと思いました。

竹の運搬

通路に積まれた竹を、作業広場までバケツリレーの方式で竹を運びました。

ポーラス炭づくり

竹に火を付け、灰になる前に水をかけてポーラス炭をつくります。作った炭は、竹林内に散布することで土壌改良になります。

このような活動の成果もあり、毎年良質な竹が生えるようになりました。

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