東浦の自然に親しむ観察会 平成28年度の観察会の様子
春の野山を見よう
日 時 平成28年4月2日(土曜日) 午前9時30分~11時30分
場 所 東浦高校周辺
参加者 4名
くもりでしたが、散策するには暑すぎず良い天気でした。
参加人数は4名と少なかったのですが、生路地区の野山を散策して、たくさんの虫や野草を見ることができました。テントウ虫の幼虫や紅シジミ。モモブトカミキリモドキは、写真では分かりづらいのですが名前のとおりふとももだけがとても太く面白い。実物を見ながら指導員の方のわかりやすい説明があり興味がわいてきます。桜の季節なので山桜がとてもきれいでした。ソメイヨシノは、花が咲いて葉っぱが出る、山桜は、葉と花が同時に出るという違いがあることを教えてもらいました。勉強になります。
里山からも消えつつある沢()蓋()木(さわふたぎ)()やカマキリの孵化の発見もありました。赤ちゃんカマキリかわいいですね。黒鳥池に渡り鳥の鴨が一羽残っていました。子供の鴨は最後に飛んでいくそうです。ワラビなどの山菜もあり春満載の楽しい自然観察会となりました。
カマキリの孵化
春といえばツクシですね
観察した生き物
【植物】
キュウリグサ、ツリガネニンジン、タチツボスミレ、ヤマザクラ、タカサゴユリ、カラスノエンドウ、ヒメオドリコソウ、ガガイモの一種、イタドリ、ツクシ(スギナ)、オオイヌノフグリ、ミツバツチギリ、アケビ、キツネノボタン、ニホンタンポポ、セイヨウタンポポ、オオジシバリ、ホトケノザ、タンキリマメ、ヤブニッケイ、ワラビ、ミツバアケビ、フモトスミレ、カスマグサ、スズメノエンドウ、アカメガシワ
【昆虫】
モモブトカミキリモドキ、ベニシジミ、ナナホシテントウ、カメムシの一種
【鳥】
オナガガモ
閃光するヒメボタルに会おう
日 時 平成28年5月14日(土曜日) 午後9時30分~午後11時
場 所 東浦町郷土資料館(うのはな館)周辺の林及び農地
参加者 26名
ヒメボタルは、湿度が高く、風が静かな夜によく現れる。観察会が行われた日は、昼間天気が良かったことで、カラッと気持ちの良い夜で、月が明るく照らす、ヒメボタルの観察にはあまり適さない日となった。午後9時30分に観察会をスタート。まずは、ヒメボタルについて勉強した。ヒメボタルは、ヘイケボタルやゲンジボタルより小さく約1センチメートル弱の大きさで、山でキセル貝などの陸生の貝を食べて大きくなる。体は小さくても夜には強い光を放ち、点滅信号のようにパッ・パッとついたり消えたりする。また空を飛ぶことができるのはオスのみでメスは飛べずに草むらじっと待っているとのこと。ヒメボタルについて詳しくなったところで、ヒメボタルに合いに出かけました。
暗い夜道を歩いて林のほうへ進むと、この時期ならではのカエルの合唱が聞こえてくる。ウシガエルにトノサマガエル、アマガエルの合唱だ。こんなにたくさんのカエルの声が聞こえるのも自然がまだまだ残っている証拠である。さらに林のほうへ進むと、ちらりちらりと点滅する小さな光が見え始めた。足を止めてその場所を確認すると間違いなくヒメボタルの光だ。体が小さい割にとても明るい光を放っていた。
ヒメボタルは、全国的に減少傾向にあり、その原因は住処が開発等により壊されているためである。しかし、東浦町のヒメボタルは今年も観察できた。これはとても喜ばしいことである。この場所を今後何十年も次の世代がヒメボタルの光を見えるように守っていくことが大切であると深く思った。
ヒメボタルについて勉強しました
ヒメボタルは陸生の貝を食べます
観察した生き物
【昆虫】
ヒメボタル
【爬虫・両性類】
アマガエル・ウシガエル・トノサマガエル・ヌマガエル
明徳寺川の生き物を探そう
日 時 平成28年6月11日(土曜日) 午前9時30分~11時30分
場 所 東浦町明徳寺川(坊主橋付近)
参加者 14名
明徳寺川の坊主橋付近で、川の生きものの観察会を行いました。
「魚は川の両岸の草むらに隠れているので、タモを構えて草むらをゴソゴソ探すこと」「やみくもにタモを振っても魚はつかまらないよ」など川での魚採りのコツを聞き、実際に川の中に入って採取にチャレンジしました。
1時間ほど魚採りを行い、各自採取した生きものを種類ごとに分け、講師から説明を聞きました。今年は、採取した種類は少なかったですが、ナマズを久しぶりに見ることができました。
明徳寺川で生きものさがし
捕まえた生き物の説明
観察した生き物
【魚類】
マハゼ・ボラ・トウヨシノボリ・ウナギ・モツゴ・ナマズ・カマツカ・オオクチバス(ブラックバス)・カダヤシ
【甲殻類】
ヌマエビ・テナガエビ・アメリカザリガニ
【爬虫・両生類】
クサガメ・ミシシッピアカミミガメ・ウシガエルのおたまじゃくし
【その他】
ハグロトンボのヤゴ・コオイムシ・アメンボ
初夏の野山を見よう
日 時 平成28年7月2日(土曜日) 午前9時30分~11時30分
場 所 東浦自然環境学習の森
参加者 12名
天気は晴れ。夏の訪れを感じさせるほどの日差しが参加者を照りつけます。
9時30分 今日の講師を紹介し、森に入っていきます。
入ってすぐの川辺で、シオカラトンボのオスとメスが産卵していました。シオカラトンボは、オスとメスで色が違い、オスは青色、メスは黄色をしています。メスは、色合いが麦わら帽子に似ていることからムギワラトンボとも呼ばれているそうです。
少し進むと、一般的なモンキチョウによく似たキチョウを見かけました。成虫で越冬する珍しいチョウだそうです。
イネのような細長い葉を巻いてつくられた巣。日本に生息する猛毒を持つクモ、カバキコマチグモの産卵用の巣です。開いてみると中には白い繭のようなものが。このカバキコマチグモ、お母さんグモは子供たちが1回目の脱皮をするまで外敵から守っているそうですが、脱皮後は子供たちに食べられてしまうそうです。攻撃性があるため、あまり開かない方がよさそうです。
森の中をずんずん進み、カブトムシやクワガタがよくいる木を見ましたがそれらしい姿はありません。まだ少し早かったようです。
自然環境学習の森を一周し、あずまやで休憩しながら捕まえた虫の説明を受けました。参加者の小学生が捕まえた15センチほどの大きなオニヤンマ。大きな緑色の目が印象的でした。珍しいものでは、コメツキムシです。背を下にして置くと、パチンと羽を一瞬だけ広げて起き上がります。面白い動きにみんなの目が釘付けでした。
今回の観察会ではカブトムシやクワガタが見つからず残念でしたが、普段見ることのできない虫を見ることができました。
シオカラトンボの産卵の様子
カバキコマチグモの産卵用の巣
コフキゾウムシ
観察した生き物
【昆虫】
コシアキトンボ、ハグロトンボ、キチョウ、シオカラトンボ、モノサシトンボ、チョウトンボ、ギンヤンマ、ウスバキトンボ、オニヤンマ、アオスジアゲハ、アゲハチョウ、ヤマトシジミ、ウラギンシジミ、タマムシ、コメツキムシ、カナブン、カバキコマチグモ
【鳥類】
スズメ、セッカ、ハシブトガラス、アオサギ、ヒヨドリ、ツバメ、メジロ、カワセミ、ホオジロ、ウグイス、オオヨシキリ、モズ、キビタキ、ムクドリ
【菌類(キノコ類)】
コツブダケ
身近にあるキノコを見つけよう
日 時 平成28年10月8日(土曜日) 午前9時30分~午前11時30分
場 所 高根の森
参加者 7名
高根の森で、キノコの観察会を行いました。「森の中に入るとオオスズメバチの巣もありますので、もし発見したら慌てずゆっくり後退しましょう」「キノコは埋まっているものもあるので、注意深く探しましょう」など話を聞いて、森の中に入り実際にキノコ採取にチャレンジしました。途中キノコ以外にもエノコログサやカタバミといった植物を採取して子どもたちは講師の方から特徴を興味深く聞いていました。
1時間ほど採取を行い、各自採取した生き物を種類ごとに分け、みんなで図鑑を広げながら講師の説明を聞きました。
キノコの採取の様子
採取したキノコの説明
観察できた生き物
【菌類(キノコ類)】
カワラタケ、ホウキタケ、ヒイロタケ、イロオニタケ、キツネノエフデ、ホコリタケ、ドクツルタケ、アミタケ、サルノコシカケ、ノウタケ、クジラタケ、ホオキタケ、テングタケ
【植物】
エノコログサ、ヌスビトハギ、カタバミ
【その他】
ジョロウグモ、オオスズメバチ、オオカマキリ、ホタルガ、トカゲ、ヒヨドリの巣
秋の宝物で工作
日 時 平成28年11月5日(土曜日) 午前9時30分~午前11時30分
場 所 於大公園
参加者 7名
11月に入り、朝夕の気温が低くなり、冬の訪れを感じられるようになってきました。観察会当日は、気温の低い朝でしたが、秋らしい陽気と気持ちの良い青空の中で開催しました。観察会は、工作に使う材料集めからスタートです。於大公園には、秋の代名詞であるどんぐりやもみじだけでなく数多くの植物があり、講師の方の話を聞きながら、様々な木の実や色とりどりの葉を拾いました。茶色いどんぐりやまだ緑色のどんぐり、丸いものや細長いものなど様々などんぐりがあります。中にはおいしく食べられるどんぐりもあるようです。
木の実や葉を拾った後は、いよいよ工作です。段ボールの板に集めた木の実をくっつけて、模様や絵を描きました。木の枝とどんぐりを使って動物を作った方や段ボールにマジックで絵をかき、その絵に沿って木の実を付ける方もいました。
時間はあっという間に過ぎ、観察会が終了する時間となりました。今年も公園内で集めることができた木の実や葉だけでなく、講師の方が持って来てくれた変わった木の実や貝殻などを使って面白い工作ができました
集めた木の実等で工作
工作の様子
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更新日:2018年05月22日