オニバスの保護活動 データ編(令和5年)

更新日:2023年11月20日

於大公園のオニバス池とその周辺で栽培したオニバスたちのデータを以下に示します。

目次
オニバス葉 大きさの継時変化
オニバス 葉の数と花の数
オニバス 葉の総数の日毎の推移
オニバス 花の総数の日毎の推移

2023年のオニバス池で暮らしたオニバスの生育の様子は以下のとおり。

  • 一郎から六郎はオニバス池で回収した種子から4月初めに発芽した株。お滝はオニバス池の下の滝壺で回収した種子から4月5日に発芽した株。
  • 第三葉が出揃った4月23日に土の入ったポリポットに植えつけ。
  • 5月4日から6日の間で、全ての株が完全な浮葉である第四葉を出葉。
  • 5月31日、オニバス池に移植。この時点までに出葉した数は、一郎、二郎、三郎、お滝は11枚、四郎、五郎、六郎は10枚。
  • 6月23日から順次花を咲かせ始め、9月26日に五郎が最後の花を咲かせて終了。
  • 9月の中旬から下旬にかけて、新たな葉の生成は停止。
  • オニバスを植えたポットのサイズは、直径1.5メートル弱深さ0.3メートル弱で体積およそ500リットル。

 

オニバス葉 大きさの継時変化

令和5年のオニバスたちの葉の大きさの推移を計測しました。下のグラフはその結果です。

全ての株の全ての浮葉の大きさの変化を示すグラフ

一郎のグラフ
二郎のグラフ
三郎のグラフ
四郎のグラフ
五郎のグラフ
六郎のグラフ
滝のグラフ
一葉のグラフ
二菜のグラフ

葉が水面に浮いてから成長が止まるまで日々の大きさの変化を示したグラフ。凡例の数値は発芽してから何枚目の葉であるかを示している。縦軸は葉の縦の長さ(単位センチメートル)。横軸は日付。計測は基本的に1日1回。

オニバス池の面々について

オニバス配置図

拡大の止まった最新葉の、毎日曜日毎の最大値(単位センチメートル)の推移
  一郎 二郎 三郎 四郎 五郎 六郎 お滝
6/4(10-11枚目) 21 23 21 17 16 17 14
6/11(12枚目) 24 24 22 20 21 21 18
6/18(13-14枚目) 30 34 29 26 29 28 24
6/25(15-16枚目) 45 49 42 40 45 45 35
7/2(17枚目) 63 67 62 58 70 67 57
7/9(18-20枚目) 81 81 80 73 88 82 80
7/16(20-21枚目) 94 90 96 90 110 100 102
7/23(21-23枚目) 113 104 107 109 117 111 113
7/30(22-25枚目) 122 111 116 119 127 118 122
8/6(25-28枚目) 132 114 119 130 - - 130
8/13(27-30枚目) 128 106 112 126 - - 133
8/20(29-32枚目) 120 112 106 119 - - 129
8/27(32-34枚目) 100 100 93 107 - - 115
9/4(34-37枚目) 72 71 73 82 - - 74
9/11(38-40枚目) 64 61 61 67 - - 77
9/17(39-43枚目) 54 44 48 54 - - 45
9/24(44-45枚目) 27 35 18 10 - - 33
各個体の最大値とその出現日
  一郎 二郎 三郎 四郎 五郎 六郎 お滝
出現日 8/6 8/13 8/7 8/8 8/5 8/2 8/12
最大値(cm) 132.4 119.6 120.4 132.9 132.0* 119.6* 138.0
* 五郎と六郎は途中で計測を停止しているので、表中の数値は暫定的な値。
  • 一郎から六郎はオニバス池で回収した種子から4月初めに発芽した株。お滝はオニバス池の下の滝壺で回収した種子から4月5日に発芽した株。
  • 第三葉が出揃った4月23日に土の入ったポリポットに植えつけ。
  • 5月4日から6日の間で、全ての株が完全な浮葉である第四葉を出葉。
  • 5月31日、オニバス池に移植。この時点までに出葉した数は、一郎、二郎、三郎、お滝は11枚、四郎、五郎、六郎は10枚。
  • 6月23日、一郎15枚目、二郎と三郎16枚目の葉が出た時点で最初の花を咲かせた。
  • 6月24日、五郎、六郎15枚目の葉が出た時点で最初の花を咲かせた。
  • 6月25日、四郎15枚目の葉が出た時点で最初の花を咲かせた。
  • 7月1日、お滝17枚目の葉が出た時点で最初の花を咲かせた。
  • 7月2日、ポットNo.6に2株一緒に植えてある五郎と六郎が、葉の大きさレースのトップ2に躍り出てた。昨年もポットNo.6に植えられた株は他より早く加速しましたが、偶然の一致なのか。
  • 7月9日、これまで他に一歩遅れていたお滝も加速してきた。
  • 7月12日、五郎の19枚目の葉が1メートルを超えた。今年の一番乗り。その後、六郎、お滝が続いて1メートルを超えた。
  • 7月19日、全員が1メートルを超えた。
  • 7月23日から五郎と六郎の新しい葉の計測を停止。混みすぎて新葉の主の特定ができなくなったから。
  • 7月30日時点で、一郎、五郎、お滝が1.2メートルを超えている。
  • 8月6日時点で、葉の拡大が止まりつつある。最大値は、一郎の132センチメートル。
  • 8月13日時点で、葉の縮小が始まった。始まりの頃はいちばん小さく花も一番最後に咲き出したお滝が133センチメートルで、最も大きい。
  • 8月27日時点で、大きいものでやっと1メートル。昨年に比べて縮小し始めるのが早い。
  • 一郎9月22日、二郎9月18日、三郎9月15日、四郎9月18日、五郎9月22日、六郎9月22日、お滝9月15日に最後の葉が出て葉の生成は終了。
  • 9月24日、葉の大きさの計測を終了。
  • 初期に最も大きな葉(22.6 cm)を持っていた二郎は、最終的に最大葉の直径が最小(119.6 cm)だった。逆に、初期に最小(13.6 cm)だったお滝が、最終的に最大(138.0 cm)になった。
  • 五郎と六郎は1つのポットに2株入れられて、空間も養分も他のメンバーの半分ほどしか利用できなかったと思われるが、葉の大きさは他に引けをとっていない。

バックヤードの面々について

拡大の止まった最新葉の、毎日曜日毎の最大値(単位センチメートル)の推移
  一葉 二菜
6/4(8枚目) 12 6
6/11(10枚目) 21 11
6/18(11,13枚目) 25 16
6/25(12,15枚目) 23 29
7/2(14,16枚目) 20 41
7/9(15,17枚目) 17 46
7/16(16,19枚目) 13 34
7/23(17,19枚目) 13 42
7/30(18,21枚目) 13 29
8/6(19,22枚目) 14 27
8/13(20,22枚目) 20 22
8/20(21,24枚目) 12 19
8/27(22,25枚目) 12 10
9/4(24,27枚目) 10 6.5
9/11(25,27枚目) 5 6.5
9/17(26,27枚目) 3 6.5
各個体の最大値とその出現日
  一葉 二菜
出現日 6/25 7/12
最大値(cm) 25.5 47.1
  • 一葉はひょうたん型の種子から発芽した株。二菜は小ぶりの種子から発芽した株。
  • いずれも、一郎たちから一月余り遅れて発芽した株で、5月2日に土の入ったポリポットに植えつけ。その際、二菜のポットには油粕を入れた。
  • 5月17日に完全な浮葉である第4葉が出葉。
  • 一葉は、6月25日に11枚目が最大値26センチメートルを出した後、縮小が始まった。
  • 7月2日、一葉15枚目、二菜17枚目の葉が出た時点で最初の花を咲かせた。
  • 7月9日、18枚目以降二菜も縮小し始めた。
  • 7月11日、二菜の17枚目が最大値47センチメートルを記録した。
  • 7月17日、養分を追加するために煮干しを投入。
  • 7月19日、煮干しが功を奏したのか、一葉の縮小が遅くなり、二菜は再び大きくなり始めたように見える。
  • 8月6日、一葉の葉の大きさが一定になっている。二菜は再び始まった縮小がゆっくりになってきた。
  • 8月13日、一葉も二菜同様ゆっくりと縮小し始めた。
  • 8月27日、二菜の縮小の仕方が一葉に比べて激しくなってきた。
  • 二菜は8月25日に27枚目の葉が出て以降新しい葉がちゃんと出なくなった(葉芽は出て葉柄は伸びるが、葉が展開しない)。一葉は10日ほど間隔が空くもののまだ新しい葉が出ている。
  • 9月7日、一葉の葉の生成が止まった。26枚目だった。
  • 一葉は6月の末に最大値を記録した後徐々に縮小していった。そして、オニバス池の面々と同様の経過を辿って枯れていった。
  • 二菜は7月の半ばごろ最大値を記録した後拡大していた時と同じような勢いで縮小していった。肥料の効果があったのか、最大値が47センチメートルもあった。栽培ポットの大きさ(6号ポット18センチ)に対して大き過ぎるように見える。その影響なのか、早い段階から枯れ始めている。

オニバス 葉の数と花の数

令和5年のオニバスたちの葉の数と花の数を数えてみました。

オニバス池で生育した株の葉と花の総数

オニバスの葉と花の総数のグラフ

上のグラフと下の表は、オニバス池に移植した株の葉と花の総数を示したもの。

オニバス池の面々
name 一郎 二郎 三郎 四郎 五郎 六郎 お滝
葉の数 47 47 46 45 - - 46
花の数 49 55 51 50 64 62 47
葉について
  • 葉の数はポット1〜5に移植した一郎、二郎、三郎、四郎、お滝について計測。ポット6に移植した五郎と六郎については葉が混みすぎていてどの葉がどの個体のものか区別できなくなったため24枚目以降計測を中止した。
  • 葉の総数は株間でほとんど違いはなく、昨年と同様46枚前後だった。
花について
  • 花の数は、全ての株について計数した。
  • 五郎と六郎が60輪以上の花をつけた。昨年と比べても突出した多さだった。
  • 他の株たちは、二郎が55輪でちょっと多く、お滝が47輪でちょっと少なめだったが、概ね50輪前後の花数で昨年と同程度。

オニバス葉の総数の日毎の推移

令和5年のオニバスたちの出した葉の数を数えています。下のグラフはその結果を示しています。

出葉した葉の総数の日毎の推移を示すグラフ

オニバスの葉の増加傾向を示すグラフ

上のグラフは、オニバス池に移植した株の葉の総数の推移を示したもの。

  • 一郎は、最もゆっくりとしたペースで出葉した。
  • 二郎は、7月の初旬から新しい葉の生成が早くなり、そのまま最速を維持した。
  • 三郎は、二郎のすぐ後を追うように出葉した。
  • 四郎は、一郎と同じくらいゆっくりとしたペースで出葉した。
  • 五郎と六郎は、7月の半ばを過ぎた頃ゆっくりになったように見える。7月23日以降計数を中止したのでその後もその傾向が続いたかどうかは不明。
  • お滝は三郎同様、二郎のすぐ後を追うように出葉した。

オニバス花の総数の日毎の推移

令和5年のオニバスたちの咲かせた花の数を数えています。下のグラフはその結果を示しています。

花の総数の日毎の推移を示すグラフ

オニバスの花の数の増加傾向を示すグラフ

上のグラフは、オニバス池に移植した株の花の総数の推移を示したもの。

  • 最初の花は、6月23日に一郎と二郎と三郎、6月24日に五郎と六郎、6月25日に四郎、7月1日にお滝が開花。お滝が1人遅れたが、他はほぼ同じタイミングで開花した。
  • 最後の花は、9月17日に四郎とお滝、9月18日に一郎と二郎、9月20日に六郎、9月21日に三郎、9月26日に五郎が開花。五郎が1人遅がけに1輪咲かせたが、終わりのタイミングもほぼ同じと言えそう。
  • 一郎は、今年もっともペースの早かった二郎の後を追うように花を咲かせて、そのままの勢いで最後まで行った。
  • 二郎は初めから花つきがよく、最後まで開花のペースが落ちなかった。
  • 三郎は一郎と同じように、二郎の後を追うように花を咲かせて、そのままの勢いで最後まで行った。
  • 四郎は、中盤過ぎまでゆっくり花を咲かせていたが、終盤に入ってからペースが上がり最終的には一郎たちに追いついた。
  • 五郎と六郎は、四郎と同じように中盤過ぎまでゆっくりとしたペースだったが、9月に入ってから急激に花数を増やしてきた。最終的に60輪以上の花を咲かせ、数の上では他の追随を許さなかった。
  • お滝は、最初の花が遅かったが、順調に咲かせて、8月に入ることには頃には四郎に追いついた。その後、9月に入るとまたゆっくりになり、最終的に花数が一番少なかった。

この記事に関するお問い合わせ先

このはな館(於大公園内)
〒470-2102 愛知県知多郡東浦町大字緒川字沙弥田2-1
電話番号:0562-84-6166
ファックス:0562-84-6292公園緑地課 公園緑地係