絶滅危惧種「オニバス」の保護活動について(令和6年)

更新日:2024年04月25日

未来へ残そう!飛山池のオニバス

日本産オニバスは、「レッドデータブックあいち2015」で絶滅危惧1.A類(ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種)、国のレッドデータブックでも絶滅危惧2.類(絶滅の危険が増大している種)とランク付けされるなど、愛知県だけでなく全国的に自生地が激減し絶滅が危惧されています。

愛知県では、以前は各地で野生種と栽培種の生存が確認されていましたが、近年では減少しています。東浦町では於大公園による保全活動の成果もあり、2014年に飛山池でオニバスの生育を確認しました。

2012年にはオニバスの生息記録が残る名古屋城の外堀で生育が確認されるなど、愛知県内では少しずつではありますが回復に向かっています。今後も東浦町は、於大公園内での生息域外保全や小学校等との連携により、オニバスの保全活動を進めていきます。

オニバス池は於大公園沿道北方面に位置し、370平方メートル、外周75.6メートルの池です。

令和6年のオニバス

令和6年4月23日

バックヤード

オニバスの写真

4月23日、バックヤードに保管してあるオニバスたちから8株を選抜して、育苗ポットに植え付けました。今年もオニバス栽培始動です。

そして、今年も勝手に名前をつけさせてもらいました。一郎くんから順に八郎くんまでです。

一郎くんは、大ぶりの種子で第3葉が出始めています。

二郎くんは、小ぶりな種子で第3葉が出始めています。

三郎くんは、中くらいの大きさの種子で第3葉が出始めています。

四郎くんは、大ぶりの種子で第3葉が出始めています。

五郎くんは、小ぶりな種子で第2葉まで出ています。そして、種子が瓢箪型です。昨年の一葉ちゃんと一昨年のTwoくんも瓢箪型で、バックヤードでは同じ条件の他の株に比べて大きな葉を出していました。もしかすると瓢箪型の種子は葉が大きくなる、と言う様なことがあるかもしれないと思い、今年は、五郎くんとしてオニバス池で実力の程を見せてもらうことにしました。はたしてどうなりますか、乞うご期待、です。

六郎くんは、小ぶりな種子で第3葉が出始めています。

七郎くんは、中くらいの大きさの種子で第2葉まで出ています。

八郎くんは、小ぶりな種子で第2葉まで出ています。

オニバス苗の写真

右の写真は育苗ポットに移されたばかりの一郎くんです。日影育ちだったので色も薄く頼りない感じですが、このあと日差しを浴びてスクスクと育ってくれることでしょう。

令和6年4月11日

バックヤード

オニバスの写真

4月11日、バックヤードに保管してあるオニバスたちの第一葉がたくさん出ていました。

中には第2葉が出ているものもいます。昨年とほぼ同じペースで生育が進行している様です。

オニバスの写真

右の写真は、すでに第2葉が出ていて一番生育の進んでいる個体のものです。全長はおよそ9センチメートル、根は4ミリメートルです。

 

オニバスの写真

そして、その下の写真は、発芽孔から最初に出てくる正体不明のもこもこです。全体の成長とともにこの器官も成長(?)しているようでガビガビ感が強くなって来ています。

 

令和6年3月19日

バックヤード

オニバスの種子の写真

3月19日、バックヤードに保管してあるオニバスの種子が発芽を始めていました(写真の中の白い点が新芽)。

発芽を始めたのは、一昨年2022年に回収した種子たちです。昨年2023年に回収した種子たちは、まだ全く気配がありません。通常通り、1年目の種子は発芽率が低く、2年目以降グンと上がって来ているようです。

オニバスの写真オニバスの写真まだ真っ白な第一葉が、長いもので4センチメートルほど伸びているものから、やっと蓋が取れて不思議な形をしたよくわからない器官が出たばかりのものがポツリポツリと見られます。

ところで、昨年は3月24日に発芽を確認していました。今年は昨年よりちょっと早いのかもしれません。

 

この記事に関するお問い合わせ先

このはな館(於大公園内)
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電話番号:0562-84-6166
ファックス:0562-84-6292公園緑地課 公園緑地係