町長メッセージ 9月2日 令和7年第3回東浦町議会定例会が開会しました

9月2日(火曜日)に、令和7年第3回東浦町議会定例会が開会しました。
開会の挨拶では、以下の内容を述べました。
おはようございます。
令和7年第3回東浦町議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位のご参集を賜り、ここに開会の運びとなりましたことを、厚く御礼を申し上げます。
開会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
はじめに最近の町政を取り巻く状況です。
6月11日には、在名古屋フィリピン総領事館主催のフィリピン独立宣言127周年記念式典にご招待いただきました。
本町は、知多5町の中で、ブラジル、ベトナム、フィリピンなどの外国人が最も多く住む地域です。
様々な国の方と相互理解を深め、多文化共生を実現することは、本町にとって重要なテーマです。
外国人住民と日本人住民が互いの文化に興味を持ち、理解し合うため、今後も様々な交流の機会の創出や、その手掛かりとなる活動を行っていきます。
6月24日には、宮城県柴田町を訪問し、災害協定、まちづくり等について意見交換を行いました。
本町では、2015年に柴田町と災害時における相互応援協定を締結しました。
災害が起きた際は、物資の供給、被災者の救出、被災者の一時受け入れなどを相互に協力し合うことで、防災体制の強化を図っています。
いざという時に備えて、普段から顔が見える関係であり続けることは大切なことです。
今後も相互に訪問するなど、交流を深めていきます。
7月1日からは、「ひがしうらRe-Boneグルメ グルぐるキャンペーン夏トク2025」を開始しました。
東浦町内の飲食店等で骨折予防に役立つ「ひがしうらRe-Boneグルメ」を食べたり、食育体験プログラムに参加するキャンペーンを9月30日まで実施しています。
多くの方にキャンペーンを楽しんで頂きながら、骨折予防について考えてもらいたいと思います。
本町では、骨折予防をはじめとした健康増進・介護予防を推進するため、昨年度から健康都市連合日本支部に加盟しています。
7月10日から11日にかけて、あいち健康プラザで開催された「健康都市連合日本支部総会・大会」では、ひがしうらRe-Boneグルメを中心に、本町のこれまでの骨折予防の取組みを紹介するとともに、全国の加盟自治体等と交流、情報交換を行いました。
7月20日には、参議院議員通常選挙の投開票が行われ、大きな混乱もなく無事に終えることができました。
今回の選挙から、投票用紙に自筆する際に記入枠が見えにくい方や、これまで代理投票で投票されていた方が、ご自身で投票しやすくなるよう、「投票用紙記入補助具」を用意しました。
町公式LINEでの投票の呼びかけを工夫するなどしたこともあり、本町の投票率は、63.41%となり、前回衆議院議員総選挙の57.87%から大きく向上しています。今後も、様々な改善を行うことで、投票率の向上を図っていきます。
7月28日には、全国の自治体が参加する「地域共生政策自治体連携機構」の総会が行われ、私が代表理事に就任しました。
本町においても、地域で支え合う新たな移動手段「ウラ・うらら」の構築に向けて、実証実験を始めています。
今後も様々な施策を実行し、本町での地域共生社会実現を目指します。
8月1日には、勤労福祉会館でコワーキングスペースである「OIJA DESK」の運用を開始しました。
「OIJA DESK」は、稼働率が低く、あり方を再検討していた部屋の有効活用と、多様な働き方の実現に向けて運用を開始したものです。
町内に民営のコワーキングスペースがない本町において、まずは無料で運用を開始し、どの程度コワーキングスペースのニーズがあるのかなど課題を把握するところから始めています。
運用開始からまだひと月ですが、既に8月末現在で47名の利用登録があり、使われていなかったスペースが、有効利用できることとなりました。
8月2日には、「個別最適な学びと協働的な学びの充実に取り組む日本個性化教育学会」全国大会のシンポジウムが本町で行われました。
本町には、50年近くに及ぶオープンスクール、個別・個性化教育の歴史があります。
私を含め、個性化教育を受けた子どもたちが、人生の選択や価値観の形成に与えた影響などが話題となった他、シンポジウムの中で、中学校との接続、先生方の負担軽減といった課題も浮き彫りとなりました。
これまでの取組みを振り返るとともに、教育のまち「東浦」を推進していく上で、今後どのように取り組んでいくべきかを考える有意義なシンポジムとなりました。
8月7日には、官民のデジタル分野で様々な活躍をされ、幅広い知見や専門知識を有する陣内裕樹氏と小出泰久氏のお二人を東浦町未来共創フェローとして委嘱しました。
本町では、卓越した識見、高度な専門性を有する立場の方から支援・助言を頂きながら、本町が抱える課題の解決や、町政を推進することを目的に、東浦町未来共創フェロー制度を創設しました。
東浦町未来共創フェロー制度により、国の地方創生2.0基本構想で市町村が果たす役割としている「他地域との比較や好事例を学び、活用するとともに、人材育成にも積極的に取り組む。」ことを実現していきます。
そして、今後も、様々な分野で本町を応援して頂ける未来共創フェローを増やしていきたいと思います。
8月9日には、長崎市で開催された「平和首長会議被爆80周年記念総会」及び「被爆80周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に参加しました。
また、8月13日には、東浦町戦没者追悼式を開催し、郷土資料館では、6月28日から8月31日まで、夏の企画展「戦争と平和」を実施するなど、戦争と平和に関わる様々な行事や催しを行いました。
参加者が、主に遺族に限定されてしまう追悼式は今年度で最後としました。来年度からは、ご遺族の慰霊の機会は残しつつ、様々な世代が戦中・戦後の苦難に思いをはせることができるかたちで、平和について考え、追求できる場を創出していきます。
7月26日から8月14日にかけて、各コミュニティや自治会で盆踊りが行われました。
どの会場も活気があり、盛況に行われていました。
地域のつながり、顔が見える関係づくりはとても大切であると感じています。今後もしっかりと住民自治の屋台骨であるコミュニティ活動を支援していきます。
9月1日には、イオン株式会社との包括連携協定を締結しました。
イオン株式会社と自治体の包括連携協定は、町との締結では、東海地方で初めて、全国では2例目となります。また、愛知県内では、愛知県・名古屋市に次いで3例目で、政令市を除く基礎自治体では初めての協定締結となりました。
イオンモール東浦とは、既に防災協力協定を結んでいます。また、於大まつりや産業まつりを始めとしたイベント等において、様々な協力体制が出来上がっているところです。
今回、イオングループ全体を統括するイオン株式会社と防災以外の分野も含めた包括連携協定を締結することにより、東浦の枠を超えて、グループ全体の店舗や金融や娯楽といった多様な業態との協力ができるようになりました。
今回の協定締結を契機として、これまで以上に幅広い分野において連携を深め、より住みやすく、活力と魅力あふれるまちづくりを進めていきます。
同じく9月1日から、森岡地区拠点施設基本構想案についてパブリックコメントを実施しています。
現在、森岡地区の公共・公用施設を複合化・集約化しつつ、まちの付加価値を高める拠点形成を目指した基本構想案を練り上げているところです。
公共施設等の再編を考えるにあたっては、様々な方の知恵や考えを反映することが重要です。
そのため、より多くの方からご意見を頂き、より良い構想にしていきたいと考えています。
9月に入り、間もなく今年度の折り返しを迎えます。
折り返しを前にして、機構改革、施設使用料の減免ガイドライン策定による団体活動等の活性化、若者の海外挑戦事業、国産SAFの供給開始、クーリングシェルターの拡大、5時間授業の試行など、皆様の応援により、新たな成果が上がってきています。
今年度後半においても、「誰もがチャレンジできるまち」、「すべての人が健康に楽しく過ごせるまち」、「子どもの笑顔があふれるまち」を目指して、様々な取組みを推進していきます。
今後の予定として、9月15日から中央図書館で、本のセルフ貸出・返却ができるようになります。
スタッフを介さずに貸出・返却ができるようになるため、よりプライバシーに配慮した図書館運営が整うこととなります。
また、スマートフォンに図書カード機能を加えることができるようになる他、レファレンス窓口を2階から1階に移動することで、中央図書館がより利用しやすい施設になります。
11月8日土曜日には、産業まつり、翌日9日の日曜日には、「ひがしうらスポーツまつり」を連続開催します。
特に、今年度からの初の試みである「ひがしうらスポーツまつり」では、子どもから高齢者まで楽しめる内容とすることでスポーツへの関心を高めていきます。
人と人がつながるイベントとするため、「いつでも・どこでも・だれでも」できるニュースポーツ「キンボール」、「モルック」などの体験、プロスポーツチームのサッカー教室やラグビー体験などを行います。
加えて、仲間や観客と一体となって楽しむアーバンスポーツ「3×3」の大会では、キッチンカーのメニューを食べながら観戦できるように計画しています。
また、10月には、「ひがしうらスポーツまつり」の先行イベントとして、スマートフォンアプリを活用したランニング・ウォーキングイベントが始まります。
他にもeスポーツ体験や地域で活躍する選手や競技の紹介など、様々な企画を考えていますのでご期待ください。
産業まつり、ひがしうらスポーツまつりともに、多くの方に来場して、楽しんで頂き、本町の魅力を知ってもらう場としたいと思っています。
次に、本定例会でご審議いただく議案等について主なものを説明します。
報告第8号「令和6年度東浦町健全化判断比率及び資金不足比率について」です。
「健全化判断比率」は、「実質赤字比率」、「連結実質赤字比率」及び「将来負担比率」はマイナス値となりました。「実質公債費比率」は0.2%となりました。
「資金不足比率」は、水道事業会計、下水道事業会計ともに、資金不足額はありません。
健全な財政状況です。
認定第1号「令和6年度東浦町一般会計決算の認定について」です。
「令和6年度東浦町一般会計決算」は、歳入総額196億4,639万6,579円、歳出総額186億8,488万582円となりました。
収支については、歳入歳出差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支額は、7億7,475万7,238円の黒字決算となっています。
この実質収支額のうち、3億9千万円を地方自治法第233条の2の規定により、財政調整基金へ積み立てています。
前年度に比べ、歳入では8.5%の増、歳出では6.1%の増となっています。
このほか、国民健康保険事業特別会計、土地取得特別会計、後期高齢者医療特別会計、水道事業会計、下水道事業会計の各令和6年度決算について、いずれも監査委員の意見書を付して提出しています。
承認第4号「令和7年度東浦町一般会計補正予算(第3号)」は、専決処分の承認を求めるものです。
議案第47号「令和7年度東浦町一般会計補正予算(第4号)」についてです。
「令和7年度東浦町一般会計補正予算(第4号)」は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ7,903万8千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ203億6,464万8千円とするものです。
いざという時に備え、防災力を向上させるためのドローンの追加購入、安全で快適な道路利用ための小規模修繕や後退用地の確保のための増額補正、緊急情報の伝達を迅速かつ確実に行うためのJアラート受信機の更新などの予算を計上しています。
このほかの補正予算は、国民健康保険事業特別会計、後期高齢者医療特別会計、水道事業会計、下水道事業会計でそれぞれ所要の補正を行うものです。
議案第40号「東浦町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について」です。
「東浦町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について」は、子育て部分休暇について、1年につき10日を超えない範囲内の取得形態を加え、職員の子育て支援を充実させるものとなります。
議案第42号「東浦町税条例の一部改正について」です。
「東浦町税条例の一部改正について」は、地方税法等の一部改正に伴い、所要の規定を整備するものです。
議案第45号「東浦町下水道条例の一部改正について」です。
「東浦町下水道条例の一部改正について」は、水道事業及び下水道事業審議会の答申に基づき、健全で持続可能な下水道事業とするため、29年ぶりに下水道使用料を改めるものです。
その他の案件といたしましては、「教育委員会委員の任命について」の同意案件をはじめ、追加配付しました「工事請負契約の変更について」の報告案件を含め、合計24件です。
議員の皆様には、よろしくご審議を賜りまして、ご賛同いただきますようお願いを申し上げ、開会のご挨拶とさせていただきます。
2025年9月2日 東浦町長 日高 輝夫
(注)高は「はしごだか」
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更新日:2025年09月02日