オニバス池周辺の生き物たち(令和8年)
2026年6月
2026-06-09

オニバス池でティツリーが花を咲かせています。
全体に花びららしいものが見えず、雄蕊が長く伸びた棒状の組織から枝状に生えている変わった形の花です。
ティツリー
いろいろな形の植物がいて面白いですね。

コムラサキの花が咲き始めました。
小さくて目立ちませんが、色も形も最高に可愛い花のひとつです。
北のトイレの近くにいます。ぜひ、探してみてください。

チュウゴクアミガサハゴロモのまだ若い幼虫がヒメスミレの蕾の上に止まっていました。
真っ白でふわふわしていて、見た目がとっても可愛い種属です。
この可愛さが大人になるにつれて消えていくのはなぜなのでしょう。特段アミガサハゴロモに限った話ではありませんが。

カマキリの幼虫が、葉の上で綺麗に重なるようにしていました。保護色を使って隠れていたのでしょうか。
成虫のカマキリがこんなことをするところを見たことが無いように思います。
大人になると、怖いもの無しみたいに堂々としているカマキリですが、子供のうちは身を守るために体を伸ばして葉にピッタリ張り付くようにして隠れようとすることがあるようです。
若いうちはちゃんと分をわきまえている、ということでしょうか。
2026年5月
2026-05-26

梅見の丘でキツネノタイマツの子実体を見かけました。昨年、11月7日に見つけた場所です。
このキノコ、梅雨時から秋まで見られるとのことですが、今年も出てきてくれたようです。
萎れたキツネノタイマツ
近くに、すでに萎れたキノコを数本見かけました。
あまり気が進まないのですが、ハエが好むと言われている匂い、一度は嗅いでおかなくては、と思っています。次回新鮮な状態のものに遭遇したら試してみることにしましょう。
2026-05-19

オニバスを栽培しているバットの縁をまだ幼い様子のメスのオスクロハエトリが歩いていました。
この種属には以前に何度かお目にかかっていますが、バックヤードで見るのは初めてです。
細長い体型が特徴的なとても美しいハエトリグモの仲間です。
図鑑などでは、水辺で見かける種と書かれていますが、バックヤードのオニバス栽培用バットの水たまり程度でも彼らにとっては十分水辺と看做されるのでしょうか。
2026-05-14

ムツボシタマムシを見かけました。
5月4日の記事で紹介した、イナズマハエトリを見かけたサクヤヒメの根元にいました。
小さなタマムシで、1センチメートルほどの大きさしかありません。
見つけた時は名前が分からず、ゴミムシの仲間かと思っていましたが、調べてみるとタマムシの仲間でした。
肉眼で見ていた時は、黒っぽい光沢のある虫だなぁ、くらいにしか思っていませんでしたが、写真を拡大してみてとても美しい光沢と独特の模様に驚いてしまいました。
また会いたいと思わせる魅力に溢れた美しい生き物ですね。

はっきりわかりませんが、おそらくクズヒトヨタケの子実体です。
こちらも、イナズマハエトリを見かけたサクヤヒメの近くで見つけました。
普通のキノコなら裏側の作りのような構造物が表に出ています。
ちょっと変わった見た目が可愛いキノコです。

薬草園入り口にいるチュウキンレンの苞の数がかなり減ってきたように見えます。
4月の始めに再び開花し出した頃と比べても小さくなったような気がします。
ぼちぼち終わりの時を迎えつつあるのでしょうか。
最後はどうなっていくのでしょう。
このまま何事もなければ見ることができそうです。楽しみですね。
2026-05-04

ハナズオウが今頃花を咲かせています。
1輪か2輪程度の花がついている枝が数本ある、と言う状況です。
ひと枝にごっそり花がつく春先の様子とは全く異なる、楚々とした風情が新鮮です。
このはな館から赤い橋と滝に向かう途中にいます。

バックヤードでオニバスを栽培しているバットに、今年もアミミドロが出ていました。
増え過ぎると邪魔な感じになりますが、見た目が面白いので毎年楽しみにしている生き物の一つです。

梅見の丘のてっぺん付近にいるサクラ‘サクヤヒメ’の幹の上をイナズマハエトリが歩いていました。
写真はブレブレでよく分かりにくいですが、黒地に白い稲妻模様がとてもカッコいい、会えると超絶嬉しいハエトリグモです。
2026-05-02

バックヤードのオニバス栽培用のバットの中で、ホウネンエビが泳いでいました。
今年からオニバス池に水が入らないので、このままではホウネンエビが死に絶えてしまうかも知れません。
バックヤードではオニバスの栽培を継続する予定ですので、そこでなら生存できるかも知れません。
と言うことで、オニバス池の土を持ってきてオニバス栽培用のバットの中に入れておきました。
ちゃんと出て来てくれました。
ホウネンエビは環境の激変に対応するために、卵の孵化する時を数年間にわたって分散するそうです。ですので、今後数年間は於大公園のホウネンエビは滅びないでしょう。ですが、今回のような狭い環境と多くは無い個体数だと、その先長くは続かないかも知れません。どうなるのか気になるところです。

蜘蛛の脱皮殻がオニバス池の栽培用バットに浮かんでいました。
殻の主はエビグモでしょうか。
水面に浮かんでいると、よく見かける空中にぶら下がっているものより、透明感があって綺麗に見えます。
ちなみに、ストロボを使っているので背景が暗く落ち込んでいることも効果的だったかも知れません。
ツルウメモドキの雄花
ツルウメモドキの雌花
ツルウメモドキの花が咲いています。
小さい上に緑がかっているので目立たず気がつきにくい花ですが、そこそこ沢山まとまって咲くので、近くに寄って見てみると思いの外可愛らしい姿にうっとりできるのでは無いでしょうか。
2026年4月
2026-04-25

4月17日の朝、このはな館の扉にホシヒメホウジャクが止まっていました。このはな館では時々越冬中の個体を見かけます(成虫越冬種)。
波打つ羽を持つジェット戦闘機のようなフォルムがかっこいいスズメガの仲間です(幼虫は新幹線のような高速列車を彷彿とさせる姿形がかっこいいです)。
スズメガの仲間は非常に高速で飛ぶカッコいい蛾ですが、空中で静止するホバリングも得意とする、とても飛翔に長けている種族です。
多くのスズメガの仲間は夜行性なので、実際に飛んでいるところを見るのは難しいですが、ホウジャクの仲間とオオスカシバは昼間、明るい時間帯に姿を見せてくれるので、比較的容易にその高い能力を見せてもらうことが出来ます。
ちなみに、幼虫の食草はヘクソカズラだそうです。あの臭いに食欲がそそられるというのは面白いですね。

真っ黒な芋虫がとある通路を歩いていました。
ヨスジノコメキリガの幼虫です。
食草は桜だそうです。
そして、ソメイヨシノの下を歩いていたということは、樹を降りて蛹になるための場所探しをしていたのでしょう。
成虫越冬種とのことなので、くだんの芋虫くんは3月の終わり頃から4月の初めに生まれた個体でしょう。ほぼひと月で卵から蛹になる、ということでしょうか。その後、10月に羽化して成虫になるということなので、半年ほどの期間を蛹の状態で過ごすことになります。
幼虫時代が1ヶ月ほど。短いように感じますが、短くはないのでしょう。若葉の頃の桜の葉っぱは柔らかくて食べやすく、しかも栄養満点でしょうから、そうなってしまう、あるいはそうなるためにこの時期の桜の葉を食べるのでしょう。
ちなみに、名前の四条と鋸目は成虫の羽の模様と形からきているようです。

ヒシバッタの仲間がミモザの樹の下を歩いていました。
よく目立つ派手目の模様です。
ヒシバッタの仲間は背中の模様の変異が大きいことが特徴とされていますが、見た目の地味なものと派手なものが両方存在しているところが面白い種族です。
隠れるために目立たないようにする戦略、警告を発して脅す戦略、どちらも効果的であり、効果的でない、ということなのでしょう。
いずれにしても、外見の多様性に寛容な、もしかしたら他者を見た目で判断しない広やかな心を持つ種族なのかもしれませんね。

ヒバカリの子供がとある通路を歩いていました。
そもそも小型の蛇ですが、今回の個体は成体のトカゲより少し長いくらいのまだまだ子供の大きさでした。
ヒバカリ
頭の後端にある白っぽい筋がトレードマークです。
無害なおとなしい蛇ですので、見つけてもいじめないであげてください。

バックヤードのオニバス栽培用のバットの縁をヤガタアリグモが歩いていました。
於大公園にはアリグモの仲間は数種類いますが、オスの場合大顎の長さでおおよそ同定できます。
今回は、大顎が頭胸部の長さより短いので、ヤガタアリグモです。しかも、頭胸部の下側中央部、アリに見立てると頭部と胸部の間に当たる部分に白い毛が生えているのでヤガタアリグモで確定です。
ヤガタアリグモ
アリグモの仲間は一見するとアリなので、見つけた時にはたいてい二度見してしまいます。
アリとアリグモを見分ける簡単な方法は指を近づけてみることです。アリの場合、直接触れるまでほとんど何の反応も示しません。でも、アリグモの場合は近づけようとすると一瞬こちらを見て(体をこちらに向けて)次の瞬間ジャンプして逃げてしまいます。つまり、アリグモに逃げて欲しくなくて、もっとじっくり見たい場合には使えない方法ですね。
じっくり見たい場合は、他のハエトリグモと同様、なるべくゆっくりじっくり近づき、とにかく動かないようにしながら観察させてもらうことです。そうすれば、あの可愛いつぶらな瞳でこちらをじっと見つめてくれる瞬間が訪れるので対象がアリではなくアリグモであることがわかることでしょう。
2026-04-13

昨年12月のチュウキンレンの花
今年4月のチュウキンレンの花
今回の偽茎は、昨年11月24日の開花を最後に花が咲かなくなっていました。おそらく寒さの影響でしょう。
しかし、4月10日時点で7回、苞(一見大きな黄色い花弁に見える部分)が開いていました。苞はほぼ1日に1枚開きますから、開花は4月に入って間もなく始まっていたでしょう(不覚にもうっかりしていて最初の開花を見逃しました)。
この花序の花は、昨年の8月17日に咲き始めました。11月24日からおよそ3ヶ月休んで、再び咲き始めたわけですが、チュウキンレンの花は300日つまり10ヶ月ほど咲き続けると言われています。ということは残り7ヶ月これから咲き続ける計算になります。
果たして、実際にそこまで咲いてくれるのでしょうか。
終わりの時は見逃さないようにしたいと思います。

於大公園の一角でカキドオシの花が咲いていました。於大公園では所々にいます。
シソ科の草本で、そこら中いないところは無いと言っても良いくらいよく見かけるホトケノザと同じ仲間です。
茎の断面が四角だったり葉が対生だったり花の形が似ていたりしますが、カキドオシは生えているところが限定的です。
ところで、Wikipediaのカキドオシの記事に拠ると、民間療法では、尿道結石、胆石、利尿、消炎薬として
利用されるそうです。
食用にもされるようですから、特に利用されることのないホトケノザとはこの点で違いを見せつけてくれているのかも知れません。
カキドオシの蕾

スモークツリーの若葉が出て来ています。
何とも言えない色と質感を備えていて、いつまでも見ていられます。
2026-04-08

芽吹き始めたツルウメモドキ。
踊っています。

芽吹き始めたハンカチノキ。
赤紫の芽鱗の中から出てくる新葉は、ギンギンの銀色です。
ハンカチノキの芽吹き
このギンギンの新葉、芽鱗の中では思いっきりツイストしている様です。
2026-04-05

バーベキュー場にいるケヤキの名札を止めている紐がパツパツに伸びて樹を締め付けていたので外したら、名札の下に冬眠中のヤモリがいました。
ヤモリ
左の写真を撮って、もう1枚撮ろうとしたら、パッと飛び降りて地表を走って逃げようとしました。ただ、急に起こされてまだ体が思い通りに動かないのか、ちょっと走ったところで止まってしまいました。
突然叩き起こすような真似をして申し訳なかったのですが、右の写真はそれからゆっくり撮らせてもらったものです。
ところで、右と左の写真を比べると黒い縞模様の濃さが違います。お休み中は模様がありませんでしたが、飛び降りてから黒い筋が現れました。保護色にはなっていないように見えますが、もしかして、眠りを邪魔したことに対する怒りの表明だったりするのでしょうか。


ウスバシハイタケとスエヒロタケでしょうか、プレーパークの枯れたアベマキの幹にとっても綺麗に並んでいました。
左の写真は上から見たもので、右の写真は下から見たものです。
これほどの美しさは、久しぶりに見た気がします。感動しました。

ゼンマイの小羽片
以前胞子葉を紹介したゼンマイが栄養葉を展開し始めました。
胞子葉のような粒々が無いので、あのそこはかとない不気味さが有りません。
でも、葉の小羽片を拡大してみると、模様と質感が独特で異界の存在を思わせるものが無くも無いように思うのですが如何でしょう。

クロバナロウバイの花が咲き始めました。
花の色は黒色では有りませんがあまり見ない独特の濃い色味が面白い種族です。
肉厚で微毛が生えている花びらの質感も、その色味と相まってちょっと美味しそうに見えてしまうのですが如何でしょう。
でも、毒があるようなので実際に食べてみたりはしませんが。

オスのアオオビハエトリが、薬草園のシナミザクラの幹を登り降りしているテラニシシリアゲアリの行列を見つめていました。
そして、第1脚を頭上高く挙げるあのポーズをとっていました。
とってもユーモラスで、一見してすぐに彼らだと分かる独特の行動ですが、一体何のためなのか、動機が気になるところです。

シラホシコゲチャハエトリ
薬草園では歩き回るオスのシラホシコゲチャハエトリも見かけました。
コゲチャハエトリの仲間はみなさん見た目が似ていて区別が難しいですが、シラホシコゲチャハエトリのオスは模様がユニークなので一目でわかります。
シラホシコゲチャハエトリ
ところで、すぐ隣にノミバッタが来ましたが、全く無視していました。有能なハンターであるハエトリグモの彼が、一見獲物になりそうな相手に見向きもしないということがあるのですね。
まさか、カメラを向けていた私に関心が向いていてノミバッタを見落としていた、などと言う事はないでしょうね。
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更新日:2026年06月11日