オニバス池周辺の生き物たち(令和8年)

更新日:2026年04月28日

2026年4月

2026-04-25

ホシヒメホウジャクの写真

4月17日の朝、このはな館の扉にホシヒメホウジャクが止まっていました。このはな館では時々越冬中の個体を見かけます(成虫越冬種)。

波打つ羽を持つジェット戦闘機のようなフォルムがかっこいいスズメガの仲間です(幼虫は新幹線のような高速列車を彷彿とさせる姿形がかっこいいです)。

スズメガの仲間は非常に高速で飛ぶカッコいい蛾ですが、空中で静止するホバリングも得意とする、とても飛翔に長けている種族です。

多くのスズメガの仲間は夜行性なので、実際に飛んでいるところを見るのは難しいですが、ホウジャクの仲間とオオスカシバは昼間、明るい時間帯に姿を見せてくれるので、比較的容易にその高い能力を見せてもらうことが出来ます。

ちなみに、幼虫の食草はヘクソカズラだそうです。あの臭いに食欲がそそられるというのは面白いですね。

ヨスジノコメキリガの写真

真っ黒な芋虫がとある通路を歩いていました。

ヨスジノコメキリガの幼虫です。

食草は桜だそうです。

そして、ソメイヨシノの下を歩いていたということは、樹を降りて蛹になるための場所探しをしていたのでしょう。

成虫越冬種とのことなので、くだんの芋虫くんは3月の終わり頃から4月の初めに生まれた個体でしょう。ほぼひと月で卵から蛹になる、ということでしょうか。その後、10月に羽化して成虫になるということなので、半年ほどの期間を蛹の状態で過ごすことになります。

幼虫時代が1ヶ月ほど。短いように感じますが、短くはないのでしょう。若葉の頃の桜の葉っぱは柔らかくて食べやすく、しかも栄養満点でしょうから、そうなってしまう、あるいはそうなるためにこの時期の桜の葉を食べるのでしょう。

ちなみに、名前の四条と鋸目は成虫の羽の模様と形からきているようです。

ヒシバッタの写真

ヒシバッタの仲間がミモザの樹の下を歩いていました。

よく目立つ派手目の模様です。

ヒシバッタの仲間は背中の模様の変異が大きいことが特徴とされていますが、見た目の地味なものと派手なものが両方存在しているところが面白い種族です。

隠れるために目立たないようにする戦略、警告を発して脅す戦略、どちらも効果的であり、効果的でない、ということなのでしょう。

いずれにしても、外見の多様性に寛容な、もしかしたら他者を見た目で判断しない広やかな心を持つ種族なのかもしれませんね。

ヒバカリの写真

ヒバカリの子供がとある通路を歩いていました。

そもそも小型の蛇ですが、今回の個体は成体のトカゲより少し長いくらいのまだまだ子供の大きさでした。

ヒバカリの写真ヒバカリ

頭の後端にある白っぽい筋がトレードマークです。

無害なおとなしい蛇ですので、見つけてもいじめないであげてください。

 
ヤガタアリグモの写真

バックヤードのオニバス栽培用のバットの縁をヤガタアリグモが歩いていました。

於大公園にはアリグモの仲間は数種類いますが、オスの場合大顎の長さでおおよそ同定できます。

今回は、大顎が頭胸部の長さより短いので、ヤガタアリグモです。しかも、頭胸部の下側中央部、アリに見立てると頭部と胸部の間に当たる部分に白い毛が生えているのでヤガタアリグモで確定です。

ヤガタアリグモの写真ヤガタアリグモ

アリグモの仲間は一見するとアリなので、見つけた時にはたいてい二度見してしまいます。

アリとアリグモを見分ける簡単な方法は指を近づけてみることです。アリの場合、直接触れるまでほとんど何の反応も示しません。でも、アリグモの場合は近づけようとすると一瞬こちらを見て(体をこちらに向けて)次の瞬間ジャンプして逃げてしまいます。つまり、アリグモに逃げて欲しくなくて、もっとじっくり見たい場合には使えない方法ですね。

じっくり見たい場合は、他のハエトリグモと同様、なるべくゆっくりじっくり近づき、とにかく動かないようにしながら観察させてもらうことです。そうすれば、あの可愛いつぶらな瞳でこちらをじっと見つめてくれる瞬間が訪れるので対象がアリではなくアリグモであることがわかることでしょう。

 

2026-04-13

チュウキンレンの写真

チュウキンレンの花が再び開花していました。

チュウキンレンの写真昨年12月のチュウキンレンの花

チュウキンレンの写真今年4月のチュウキンレンの花

今回の偽茎は、昨年11月24日の開花を最後に花が咲かなくなっていました。おそらく寒さの影響でしょう。

しかし、4月10日時点で7回、苞(一見大きな黄色い花弁に見える部分)が開いていました。苞はほぼ1日に1枚開きますから、開花は4月に入って間もなく始まっていたでしょう(不覚にもうっかりしていて最初の開花を見逃しました)。

この花序の花は、昨年の8月17日に咲き始めました。11月24日からおよそ3ヶ月休んで、再び咲き始めたわけですが、チュウキンレンの花は300日つまり10ヶ月ほど咲き続けると言われています。ということは残り7ヶ月これから咲き続ける計算になります。

果たして、実際にそこまで咲いてくれるのでしょうか。

終わりの時は見逃さないようにしたいと思います。

 
カキドオシの写真

於大公園の一角でカキドオシの花が咲いていました。於大公園では所々にいます。

シソ科の草本で、そこら中いないところは無いと言っても良いくらいよく見かけるホトケノザと同じ仲間です。

茎の断面が四角だったり葉が対生だったり花の形が似ていたりしますが、カキドオシは生えているところが限定的です。

ところで、Wikipediaのカキドオシの記事に拠ると、民間療法では、尿道結石、胆石、利尿、消炎薬として利用されるそうです。

食用にもされるようですから、特に利用されることのないホトケノザとはこの点で違いを見せつけてくれているのかも知れません。

カキドオシの写真カキドオシの蕾

 
スモークツリーの写真

スモークツリーの若葉が出て来ています。

何とも言えない色と質感を備えていて、いつまでも見ていられます。

2026-04-08

ツルウメモドキの写真

芽吹き始めたツルウメモドキ。

踊っています。

ハンカチノキの写真

芽吹き始めたハンカチノキ。

赤紫の芽鱗の中から出てくる新葉は、ギンギンの銀色です。

ハンカチノキの写真ハンカチノキの芽吹き

このギンギンの新葉、芽鱗の中では思いっきりツイストしている様です。

 

2026-04-05

ヤモリの写真

バーベキュー場にいるケヤキの名札を止めている紐がパツパツに伸びて樹を締め付けていたので外したら、名札の下に冬眠中のヤモリがいました。

ヤモリの写真ヤモリ

左の写真を撮って、もう1枚撮ろうとしたら、パッと飛び降りて地表を走って逃げようとしました。ただ、急に起こされてまだ体が思い通りに動かないのか、ちょっと走ったところで止まってしまいました。

突然叩き起こすような真似をして申し訳なかったのですが、右の写真はそれからゆっくり撮らせてもらったものです。

ところで、右と左の写真を比べると黒い縞模様の濃さが違います。お休み中は模様がありませんでしたが、飛び降りてから黒い筋が現れました。保護色にはなっていないように見えますが、もしかして、眠りを邪魔したことに対する怒りの表明だったりするのでしょうか。

 
キノコの写真
キノコの写真

ウスバシハイタケとスエヒロタケでしょうか、プレーパークの枯れたアベマキの幹にとっても綺麗に並んでいました。

左の写真は上から見たもので、右の写真は下から見たものです。

これほどの美しさは、久しぶりに見た気がします。感動しました。

ゼンマイの写真

ゼンマイの小羽片の写真ゼンマイの小羽片

以前胞子葉を紹介したゼンマイが栄養葉を展開し始めました。

胞子葉のような粒々が無いので、あのそこはかとない不気味さが有りません。

でも、葉の小羽片を拡大してみると、模様と質感が独特で異界の存在を思わせるものが無くも無いように思うのですが如何でしょう。

 
クロバナロウバイの写真

クロバナロウバイの花が咲き始めました。

花の色は黒色では有りませんがあまり見ない独特の濃い色味が面白い種族です。

肉厚で微毛が生えている花びらの質感も、その色味と相まってちょっと美味しそうに見えてしまうのですが如何でしょう。

でも、毒があるようなので実際に食べてみたりはしませんが。

アオオビハエトリの写真

オスのアオオビハエトリが、薬草園のシナミザクラの幹を登り降りしているテラニシシリアゲアリの行列を見つめていました。

そして、第1脚を頭上高く挙げるあのポーズをとっていました。

とってもユーモラスで、一見してすぐに彼らだと分かる独特の行動ですが、一体何のためなのか、動機が気になるところです。

シラホシコゲチャハエトリの写真

シラホシコゲチャハエトリの写真シラホシコゲチャハエトリ

薬草園では歩き回るオスのシラホシコゲチャハエトリも見かけました。

コゲチャハエトリの仲間はみなさん見た目が似ていて区別が難しいですが、シラホシコゲチャハエトリのオスは模様がユニークなので一目でわかります。

シラホシコゲチャハエトリの写真シラホシコゲチャハエトリ

ところで、すぐ隣にノミバッタが来ましたが、全く無視していました。有能なハンターであるハエトリグモの彼が、一見獲物になりそうな相手に見向きもしないということがあるのですね。

まさか、カメラを向けていた私に関心が向いていてノミバッタを見落としていた、などと言う事はないでしょうね。

 

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