絶滅危惧種「オニバス」の保護活動について(令和5年)

更新日:2024年02月22日

未来へ残そう!飛山池のオニバス

日本産オニバスは、「レッドデータブックあいち2015」で絶滅危惧1.A類(ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種)、国のレッドデータブックでも絶滅危惧2.類(絶滅の危険が増大している種)とランク付けされるなど、愛知県だけでなく全国的に自生地が激減し絶滅が危惧されています。

愛知県では、以前は各地で野生種と栽培種の生存が確認されていましたが、近年では減少しています。東浦町では於大公園による保全活動の成果もあり、2014年に飛山池でオニバスの生育を確認しました。

2012年にはオニバスの生息記録が残る名古屋城の外堀で生育が確認されるなど、愛知県内では少しずつではありますが回復に向かっています。今後も東浦町は、於大公園内での生息域外保全や小学校等との連携により、オニバスの保全活動を進めていきます。

オニバス池は於大公園沿道北方面に位置し、370平方メートル、外周75.6メートルの池です。

 

令和5年のオニバス

令和6年2月7日

オニバス池の写真

2月7日、オニバス池の大小合わせて11杯のポットに土を戻し終わりました。

5月になったら水を入れ始め、6月早々に大きいポットにオニバスを移植、6月の終わり頃に小さいポットに熱帯スイレンを移植する予定です。

2024年は、どんなふうに生育してくれるのか、今から楽しみです。

令和5年12月22日

オニバス池の写真

オニバス池でオニバスたちが根を張ったポットの土出しが終わりました。今年のオニバス保護活動終了です。

オニバスたちは、今、種子の状態で眠っています。お目覚めは来年の4月の初め頃でしょう。

令和5年12月7日

オニバスの根の写真

バックヤードで暮らしていた一葉ちゃんのポットを片付けました。

十分乾かしてあったので、ポットからスポンと綺麗に抜け落ちてくれました。おかげで根の様子がよく見えます。

写真の上半分の黒っぽい部分は根の残骸です。

上から半分くらいはみっちりと根が走っていますが、下の方はほとんど根が張っていなかったようです。

ポットの深さは15センチメートルですから、ほとんどの根は10センチメートルも潜らなかったということです。

絶滅危惧種「オニバス」の保護活動について(令和4年)のページの12月17日の記事でもあまり深くまで潜っていっていない様子を書いていますが、オニバスは根を地表近くで広く張るのが好きな種族ということでしょうか。

なぜ下にはほとんど関心を示さず横へのこだわりが強いのか、気になるところです。

令和5年11月24日

バックヤード

オニバスの種子の写真

一葉の種子

オニバスの種子の写真

二菜の種子

先日、熱帯スイレンの冬越しの準備を済ませてバットを片付けた折に底に沈んでいたオニバスの種子を回収しました。一葉ちゃんと二菜ちゃんはそれぞれ別のバットで栽培したので、お互いの種子が混ざること無く、しかも全粒回収することが出来ました。

数えてみると、一葉ちゃんが81個(11果)、二菜ちゃんが211個(16果)放出していました。果実が小振りで数もオニバス池のものに比べると少ないですが、種子の総数としては次世代を担うのに十分な数を確保したのではないでしょうか。

オニバスの種子の写真

回収した種子の大きさはいろいろで、小さいものは長軸方向の長さが6ミリメートル程で大きいものは11ミリメートル程でした。親である一葉ちゃんや二菜ちゃんの種子時代と比べて、より小振りのものもありますが大きいものもあります。来年以降、この中からどんなオニバスが育ってくるのか気になるところです。

ところで、一葉ちゃんは11枚目の葉が6月20日に最大値26センチメートルを記録しました。この数値は、一昨年一葉ちゃんと同じような細身でくびれのある種子から発芽したTwoくんが叩き出した他の株に比べて大き目の28センチメートル(7月22日)と比べてそれほど小さくない値です。もしかしたら、細身で括れている種子から育った個体は葉っぱが大きくなりやすい傾向があるのかもしれません。来年以降のお話になりますが、くびれた種子から発芽した個体が得られたらオニバス池に連れていって、もっと広い場所といくばくかの肥料が与えられたらどうなるのか検証してみるのも面白いかも知れません。

 

令和5年10月14日

オニバス池

オニバスの写真

オニバス池の水もすっかりなくなり、池底から生えていた自然生えの株もはっきりとその姿を見せてくれています。

オニバスの果実の写真

よく見ると、葉っぱは完全に枯れていますが、果実にはまだ緑色が残っています。

 

オニバスの果実の写真

割ってみると中の種子はまだ瑞々しい仮種皮に包まれた状態でした。

このままカラカラに乾かしてしまうのはもったいない気がしたので、拾えるだけ拾って、ここのオニバスのご先祖様がいた飛山池に投入してきました。(参照:飛山池においてのオニバス保護活動

 

令和5年10月5日

オニバス池

オニバスの写真

写真は五郎くんと六郎くんのいる6番ポットの10月5日の様子です。

自然生えの株が2株、五郎くん達に比べれば小ぶりですが、花を咲かせて果実を実らせていました。

オニバスの写真

ポットNo.6の7月14日の様子

ポットNo.6は、「来るもの拒まず、去るもの追わず」という方針で見守ってきたので、7月14日の写真に見られるように、一時期非常に多くの株が競合していました。

しかし、最終的には2株だけが2大巨頭の五郎くんと六郎くんの攻撃を躱して生き残れたようです。なかなか厳しいですね。

 
オニバスの写真

その五郎くんの10月5日時点の中心部のアップの写真です。

水が無いのでアップアップしているかもしれませんが、まだ生きている様子です。

オニバスの写真

10月5日の二郎くんの様子

それに比べると、二郎くんはもう完全に枯死しています。

今年は、他の株たちが日に日に枯れていく中、2株一緒に成長した五郎くんと六郎くんが一番最後まで元気でした。咲かせた花の数も、他の株たちが例年並みに50輪前後だったのに対して、60輪以上でした(五郎64輪、六郎62輪)。

二人に何があったのか、知りたいところです。

 

令和5年10月1日

オニバス池

オニバスの写真

今シーズンのオニバスは終了です。

今年は、ポットに植えたオニバスたちの生育速度が速く、まだ水が残っている時点で枯れてしまったので、葉はもちろん中心部もかなり溶けてしまっています。

オニバスの写真

2021年10月8日のオニバス

一昨年は、10月8日の時点でまだ葉が緑色をしていましたから、それに比べると2週間ほど速く終わりを迎えたのではないでしょうか。

昨年も今年ほどではありませんでしたが、早い店じまいでした。いつにもまして厳しい夏の暑さのせいでしょうか。

ちなみに、葉の数や花の数はこの3年でほとんど違いがありませんでした。葉の大きさも個体差と言える程度の範囲内で、あまり大きな差はありませんでした。

 
オニバスの果実の写真

10月1日、オニバスのまだ浮いている種子ともうじき割れそうな果実を回収しました。写真は、回収した果実の一つを解体したものです。そして、回収した種子と果実は飛山池に散布してきました。

今年は、全体に果実が小ぶりで、写真のものは大きい方ですが高さが12センチメートル(萼を除くと7センチメートル)ほどで種子は26個入っていました。昨年の今頃回収したものは高さ12センチメートル(萼の部分を除くと8センチメートル)で、種子は64個入っていましたから果実の長さにはあまり差がなかったようですが、中身の種子の数には大きな差がありました。

オニバスの種子の写真

写真の果実の中の種子は、長径が13ミリメートルほどある立派なものでしたが、今回回収した他の種子を含めて、今年回収した種子は10ミリメートルを切るような小振りのものが多かったです。これも暑さのせい?

ところで、種子は大きい方が良い、ということはありません。今年の二菜ちゃんや昨年のTwoくんを見ていただければ分かりますが、種子の形や大きさよりも環境と内に秘めている素質の影響の方が大きいように見えます。(二菜ちゃんに関する記事:9月26日7月9日7月5日5月17日5月2日)

 
熱帯スイレンの写真

10月に入ると水の供給が止まるので、9月末の数日をかけて熱帯スイレンをバックヤードに退避させました。

熱帯スイレンは種が取れないので、球根とむかごで冬越しをさせています。そのため、休眠体制に入る前に水がなくなってしまうオニバス池からは早々に撤退します。

無事冬を越せたらまた来年お会いすることができるでしょう。

令和5年9月26日

オニバス池

オニバスの写真

9月22日時点で、二郎くんは枯死し始めています。新しい花芽が開かずにそのまま花柄の根元から溶け崩れてしまっています。

わずかに残った葉はまだ緑色をしていますが、他の株と比べて数が少なく一番老化が進んでいるようです。

オニバスの写真

二郎くん全体像

オニバスの写真

一郎くん全体像

 

二郎くんは葉も花も他に比べて早いテンポで出していました。その結果でしょうか、一番に終わりを迎えそうなのは。

最終的に、葉の数が47枚で、計測できなかった五郎くんと六郎くんを除くと一番多く、花の数が55輪で五郎くん六郎くんに次いで3番目に多かったです。

バックヤード

オニバスの写真

二菜ちゃんも9月22日には枯れています(9月18日に種子を放出して以後動きが止まりました)。

二菜ちゃんは9月5日の時点で葉の出方が普通ではなくなっていましたが、やはり、終わりが早かったようです。最終的に葉の数は35枚(最後の7枚は葉が展開せず)、花の数は22輪、葉の大きさ(長径)は最大46.1センチメートルでした。

同じサイズのポリポットで育った一葉ちゃんや昨年のバックヤードの面々に比べて、葉の枚数で1.4倍、花の数で2倍ほど多く、葉の大きさで1.8倍ほど大きかったです。

二菜ちゃんも二郎くん同様、花や葉を人一倍多く生み出しながら駆け足で生きたようです。

オニバス池

オニバスの写真

栽培のために人が植えた株や池の周辺部にいる自然生えの多くが枯れてきている9月26日の時点で、まだ瑞々しい葉を維持しながら花を咲かせている株もいます。

発生が遅かった分まだ寿命に達する歳になっていない、ということでしょうか。それとも、他に比べてゆっくりと生きてきたから、ということでしょうか。あるいは、その両方なのでしょうか。

令和5年9月18日

オニバス池

オニバスの花の写真

1本の花柄に花が2輪ついていました。花柄の太さから見て2本分が合着したのでしょう。

令和4年9月24日には、四郎くんが3本の果柄が合着した果実を見せてくれましたが、たまに起こる現象なのでしょうね。

今回の五郎くんのこの二連花は、時間が無いので果実が熟す前に枯れてしまうでしょう。

令和5年9月15日

オニバス池

オニバスの写真

9月13日

オニバスの写真

9月14日

オニバスの写真

9月15日

オニバスが枯れ始めています。オニバス池の自然生えの株たちの9月13日から15日までの3日間の様子を見ても、その勢いがお分かりいただけるのではないでしょうか。

オニバスの写真

今年は枯れ始めるのが早いように思います。9月5日の時点で縁が茶色くなっている葉が見られます。昨年も、一昨年に比べて早い印象がありましたが、今年はさらに早くなっているように見えます。

正確な理由は全く分かりませんが、気候の影響が一番大きな要因のような気がしています。

 
オニバスの写真

今年は花の咲き方もいつもと違っています。例年ですと、9月に入るとすぐくらいから花弁の見える開放花の数が増えてそれなりの華やかさが出てくるのですが、今年は開放花がほとんど出なくて萼片が閉じたまま水中に倒れていく花ばかりになっています。ポットの中の一郎たちだけではなく、オニバス池の周辺にいる自然生えの株たちも同じような傾向を見せています。

オニバスの花の写真

ただ、ポットNo.6の五郎くんと六郎くんだけは、開放花をジャンジャン咲かせています。

何が起きているのか全くわかりませんが、こちらは気候の影響ではないのかもしれません。

 

令和5年9月9日

オニバス池

オニバスの花の写真

ここ数日、五郎くんと六郎くんの花つきが良くなってきています。

一度に2から3輪咲かせる日もあります。ちなみに、写真の中の手前の株が五郎くんで奥の株が六郎くんです。

オニバスの写真

一方、他の株たちは何となく沈黙している感じです。蕾はたくさん見えているのですが、開いてきません。

彼我の違いは、何に寄っているのでしょう。

 

令和5年9月5日

オニバス池

オニバスの写真

オニバス池の周辺部を固める自然生えたちの花が増えてきました。

元々地味で目立たない花なのでいくらか数が増えたぐらいでは見栄えがしないかもしれませんが、ちょっとだけ期待しながら観察を続けたいと思います。

オニバスの写真

五郎くんと六郎くんには手を出さないようにしてきたので全ての葉がそのまま残っていましたが、ついに古い大きな葉が枯れて溶けて無くなり始めました。

葉が溶けても棘だらけの葉柄は残っています。ムチのように太くて長い葉柄が無数の棘をまとって水中を漂っている様はちょっと異様です。

バックヤード

オニバスの写真

二菜ちゃんの様子が変です。8月25日に27枚目の葉を出して以降葉が出なくなっています。

写真の中の黄色で囲んだ部分のような葉柄だけが伸びて葉がない状態のものしか出てきていません。しかも、4つある内の3つは8月31日までに出ています。わずか6日のうちに3枚分と言うのは極端に多いと言えるでしょう。

終わりの時が近づいてきていると言うことでしょうか。

ただ、花は少しペースを上げながら順調に咲かせています。今後の動向が気になってしまう展開を見せてくれています。

令和5年8月31日

オニバス池

オニバスの写真

ポットNo.6に同居している五郎くんと六郎くんが、花をたくさんつけ始めています。

写真の左側の花が集まっているところが六郎くんの中心です。そして、右側の花が集まっているところが五郎くんです。

この場所では葉を間引いたり自然生えを除いたりしていないので、葉っぱが込み込みになっています。そして、その葉を押し上げながら花が立ち上がってきています。

よく葉を突き抜けて花芽が出ているところを見かけますが、写真にあるようなまだ若くて十分に広がっていない葉の場合は葉脈の間隔も詰まっているので突き抜けることができないのでしょう。

で、その場合は葉っぱごと持ち上げてしまう花芽の力の強さに驚いてしまいます。

バックヤード

オニバスの花の写真

写真はバックヤードの二菜ちゃんの花を接写したものです。

花が小ぶりなので、かなり近寄って撮りました。

そして、ここまで近づくとスイレンとはまた少し異なる悪くない匂いがそこはかとなく薫ってきます。

オニバスの花の写真ところで、この日は2輪咲きました。一葉ちゃんやニ菜ちゃんのように小さな鉢で育った株が一度に二つ以上の花をつけるのは珍しいのではないでしょうか。始めに入れた肥料が効いているのでしょうか。

 

令和5年8月29日

オニバス池

オニバスの写真

7月10日の一郎

オニバスの写真

7月15日の一郎

オニバスの写真

7月18日の一郎

オニバスの写真

7月22日の一郎

オニバスの写真

7月26日の一郎

オニバスの葉は、1枚ずつ出てきます。新しい葉は、前に出た葉がいくらか大きくなってから上または下から見ておよそ140度開いたところに出てきます。

写真は7月10日から7月26日の間に出てきた一郎くんの新しい葉の出た順番を示しています。

一郎くんは、上から見た時に時計回りで新しい葉が出ています。二郎くんと五郎くんとお滝ちゃんも時計回りです。

でも、三郎くんと四郎くんと六郎くんは反時計回りに回しています。

バックヤードの一葉ちゃんと二菜ちゃんは、一葉ちゃんが時計回りで二菜ちゃんが反時計回りです。

どうやって右巻き左巻きを決めているのかわかりませんが、ここまできれいに半々に分かれていると、何かの意思が働いているような気がしてきますね。

令和5年8月18日

オニバス池

オニバスの花の写真

オニバスたちの花数が増えてきました。今のところ、3輪咲かせている二郎くんが一番進んでいるようです。

昨年と同じようなペースです。

昨年は余りたくさん咲きませんでしたが、今年はこの後どれくらい咲かせてくれるのでしょうか。

令和5年8月7日

オニバス池

オニバスの写真

オニバス池にいるオニバスの根元に赤い髭のようなものが生えています。

これはオニバスの根です。時々、一旦地上に出てまた潜っていくものがあります。そして、地表に出た部分は鮮やかな赤になります(地中にある部分は普通に白色をしています)。

写真の根は、花が終わって水中に倒れ込んだ後の花柄をわざわざ乗り越えてから地面に潜っています。

何のためにそんなことをするのか、知りたいところです。

オニバスの写真

オニバス池の自然生えの株のうち深いところにいる子たちが花をつけ始めていました。

7月17日の記事で紹介した、池の縁の浅いところにいる株たちとは異なり、花びらのない閉鎖花をつけています。

池の縁の浅いところのオニバスは例外なく開放花を咲かせ、池の底の深いところのオニバスは例外なく閉鎖花をつけています。どちらの仲間も、種子はオニバス池で誕生したものなので遺伝的には近しいと考えて良いでしょう。そうなると、花が花弁を見せるかどうかは水深によって決まると考えて良いように思いますがいかがでしょう。

令和5年8月3日

オニバス池

オニバスの写真

葉っぱが葉っぱを突き抜けて出ていました。オニバス池の欄干の下にあります。

花が葉を突き抜けることはよくありますが、葉が突き抜けることは滅多にありません。

通常、後から出てきた葉は真上に伸びずに斜め上方向に伸びるので、すでにある葉の裏に沿って伸びて上の葉の傍から顔を出します。運良く水面に出れたら(上の葉が大きすぎると出られないこともあるようです)、立ち上がっている縁を開きながら古い葉の上に展開していきます。ですから、葉っぱ同士は重なりながら広がっていきます。

今回のように葉の穴から顔を出すためには事前に穴が空いている必要があるでしょう。どうして穴が空いたのか、はっきりしたことは分かりませんが、もしかしたら、ここ最近たくさんいる大きなトノサマガエルが欄干の下の石垣あたりからダイブしてぶち抜いたものかもしれません。

令和5年7月27日

バックヤード

オニバスの写真

7月23日、バックヤードの二菜ちゃんの最初の花(7月2日開花)から実った果実が炸裂して種子を放出していました。

その後、7月27日に2つ目の果実(7月6日開花)が種子を放出しました。

どちらも、開花から21日目でした。

オニバス池の面々と比べると1日早いですが、果実が小振りな分早めに仕上がったということでしょうか。

オニバスの写真

一葉ちゃんも7月26日に果実の一つが割れて種子を水面を漂わせていました。

7月2日に咲いた最初の花が実ったものです。

開花から24日目の放出です。オニバス池の面々や二菜ちゃんと比べるとゆっくりでした。小柄なので、栄養を貯めるのに時間がかかったのでしょうか。

オニバスの種子の写真

ちなみに、小振りな一葉ちゃんらしい、小さな種子が27個入っていました。

 

令和5年7月20日

オニバス池

熱帯スイレンの写真

オニバス池の熱帯スイレンの花、7月20日の10時47分に撮影したものです。

この時期のこの時間帯には樹の影に覆われていますが、ところどころ枝葉の間から漏れ出る光でスイレンの花だけにスポットライトが当たることがあります。

陰の中で光って浮き上がっているような様子がとても綺麗です。

令和5年7月17日

オニバス池

オニバスの写真

オニバス池の自然生えのオニバスが花を咲かせました。

オニバスの写真

池の西側の縁にいる株と、ステージから池に向かって右手にいる株です。

株自体が小ぶりなので花も小ぶりですが、池の縁にいるので、かなり近い位置に見ることができます。

そしてどちらも、開放花を咲かせていました。昨年までは、池の中の自然生えの株の花は閉鎖花が多く、開放花をほとんど咲かせませんでした。しかし、今年はのっけから紫の花を見せてくれています。

他にも同じような状態の株がいっぱいいますので、この後、どんなふうに咲いてくれるのか楽しみなところです。

熱帯スイレンの写真

淡い紫のスイレンも花が咲き始めました。

今年もいっぱい花をつけてくれることでしょう。

令和5年7月14日

オニバス池

オニバスの花の写真

7月14日、八郎くんが花を咲かせました。これで、栽培中のオニバスは全て開花しました。

オニバスの写真

八郎くんは、5月24日に、今は亡き七郎くんのポットに移植した自然生え株です。6月28日からオニバス池の外のバットに移ってもらっています。

現在、13枚目の葉が出ています。大きさは小振りですが、オニバスを間近に見ることができますのでご覧になってみて下さい(触れることもできますが、鋭いトゲがあるのでご注意ください)。

 
オニバスの種子の写真

7月13日、二郎くんが、種子を放出していました。

6月23日に開花した最初の花が結実したものです。開花から20日目の種子放出です。

オニバスの種子の写真

数は21個、少ないです。大きさは仮種皮を含んだ数値が14〜15ミリメートル、標準的な値です。

この時期に熟す果実は小ぶりでちょっと早めの崩壊をする傾向があるようですが、今回は、昨年の例(23日前後)と比べてもちょっと早めです。

この後の他の果実たちがどのような挙動を見せてくれるのか、気になるところです。

 
オニバスの花の写真

7月13日、五郎くんの花が、自然生えの株の葉を貫いて咲いていました。

五郎くんと六郎くんのいるポットNo.6では、生えたい子はみんな生えていいよ、ということにしているのでたくさんの自然生え株が葉を広げています。そんな環境なので、大きくなってくると葉っぱがお互いの上に伸びてしまうことが間々あります。

そして、そんな状況になった時にオニバスの取る行動は、力づくで押し除けながら自分のしたいことをする、です。その結果、花は葉っぱを突き破って上に向かって伸びて行くことになります。

野生のオニバスが繁茂しているところなら普通に見られる光景ですが、ほとんどオニバスが見られない現在ではなかなか見られない景色なのだと思います。於大公園にお越しの際は、五郎くんと六郎くんと自然生えの面々が繰り広げる陣取り合戦の様子をご覧になってみてください。

オニバスの写真

7月12日、五郎くんの19枚目の葉が1メートルを超えてきました(100.4センチメートル)。今年のメンバーの中で一番乗りです。

昨年も、この時期に、ポットNo.6の同じ位置にいた初代七郎くんの19枚目が一番乗りで1メートルを超えてきています。

単なる偶然でしょうか。それとも、この位置に意味があるのでしょうか(日照時間、気温、水温などなど)。あるいは、近くにライバルがいると成長が促進されるのでしょうか(六郎くんも88センチメートルで2番目の大きさ)。ちょっと気になるところです。

令和5年7月9日

バックヤード

下の2枚の写真は、一葉ちゃんと二菜ちゃんの7月9日時点の様子を写したものです。

オニバスの写真

二菜ちゃん

オニバスの写真

一葉ちゃん

5月17日の記事で一葉ちゃんたちの様子を紹介しましたが、当時は一葉ちゃんの方が成長が早く葉も大きかったですが、今や、圧倒的に二菜ちゃんの方が大きくなっています。

おそらく土中の養分の差が出ているのでしょう(二菜ちゃんの方だけポットの底に油粕を入れてあります)。

ちなみに、7月9日時点で、一葉ちゃんは11枚目の25cmが最大で一番新しい15枚目の葉は16センチメートルと小さくなってきています。

二菜ちゃんは17枚目の葉が46センチメートルでまだ縮小は始まっていません(詳しくは、オニバスの保護活動 データ編(令和5年)のページ参照)。

令和5年7月5日

バックヤード

オニバスの花の写真

7月2日、バックヤードにいる一葉ちゃんと二菜ちゃんも花を咲かせました。

写真は二菜ちゃんを写したものですが、一葉ちゃんも同じです。

一葉ちゃんの葉の数は15枚、最大値は13枚目の23センチメートル、ピークを過ぎて縮小が始まっています。二菜ちゃんの葉の数は17枚、最大値は16枚目の41センチメートル、まだ拡大を続けています。

生育段階や勢いがずいぶんと違っていますが、開花のタイミングは一緒でした。何か理由があるのでしょうか。ちなみに、二菜ちゃんのポットには肥料が入れてあります。勢いが良いのはそのせいでしょう。

オニバス池

オニバス池の写真

今年は、自然生えのオニバスがオニバス池で大量発生しています。

基本的に、一郎くんたちと熱帯スイレンの植っているポットの中と周りのものは一郎くんたちのために抜いています。ただし、池の縁にいるものは、なるべく近くでオニバスを見ていただくために残しています。

特に、東屋の前のものは、真上から見ることができますので、通常では見られないアングルからのオニバスを間近にご覧いただけます。

今の時期、自然生えの株たちはポットの中の大きく育った株とは異なり、まだやっとトゲのある葉が出始めたところなので、ほとんどの葉が和鋏型(チョキの形)です。

これはこれで、案外見る機会のない珍しいものかもしれませんので、近くにお寄りの際はぜひご覧になってみてください。

令和5年7月1日

オニバス池

オニバスの池の写真

6月25日の記事でオニバスたちが花を咲かせたと書きましたが、唯一花をつけていなかったお滝ちゃんもついに開花しました。

成長の速度はオニバス池の面々の中ではあまり差がなく、皆さん17枚目から18枚目の葉が出ているところです。葉の大きさ的にはお滝ちゃんは一番小さいほうですが、四郎くんとほぼ同じくらいです。でも、花はお滝ちゃんが明らかに遅めでした。

熱帯スイレンの写真

オニバス池の熱帯スイレンが花を咲かせました。今年も最初の花はピンクの株でした。

昨年の最初の花は6月7日に咲きましたが、今年はそれよりかなり遅めになりました。

理由は明らかで、私が熱帯スイレンの栽培をゆっくりしていたからです。

このピンクの株ともう一種類植えた紫の株は花つきが良いので、今年もいっぱい咲かせてくれることでしょう。楽しみです。

令和5年6月25日

オニバス池

オニバスの写真

オニバス池の面々が花を咲かせました。

一郎、二郎、三郎が6月23日。五郎、六郎が6月24日。四郎が6月25日に最初の花を咲かせました。23日に咲いた一郎たちの最初の花は閉鎖花でしたが、その後に咲いた花は皆開放花でした。

オニバスの写真

まだ、植物体自体が小さいので、ただでさえ小ぶりな花がさらに小さくて目立ちませんが、オニバスの中心辺りをご覧になっていただくと紫の花がポツンと咲いている株があるはずです。

ちなみに、昨年も今頃から咲き始めています。一昨年は6月29日に初代四郎くんが一番乗りで咲かせて、その後他の面々も花をつけました。

昨年は花が少なかったですが、今年はどうなりますでしょうか。乞うご期待です。

 

令和5年6月13日

オニバス池

オニバスの写真

今日の二郎くん。

相変わらず二郎くんは一番大きいです。現在、13枚目の葉が出ていて、長径が26.0センチメートルです。

オニバス池に植え付けてからほぼ2週間、新たな葉は2枚しか出ていません。

今の所、ハウスにいる時の倍くらいの時間がかかっています。このあとペースが上がってくるのでしょうか。

ちなみに、昨年も移植直後は新しい葉が出る間隔が長くなっていましたが、それに比べても長めの様な気がします。

オニバスの写真

今日のお滝ちゃん。

相変わらずお滝ちゃんは一番小さいです。現在、13枚目の葉が成長中で長径が20.4センチメートルです。

新しい葉の出るペースは二郎くんとあまり変わりませんが、大きさは一回り小さいままです。このまま、可愛く育っていくのも悪く無い様な気がしてきています。

ちなみに、他のメンバーの大きさは以下の通りです。葉の数は全員13枚です(13枚目が出たばかりの六郎は12枚目の最大値を載せています)。

name 一郎 二郎 三郎 四郎 五郎 六郎 お滝
Φ(センチメートル) 25.4 26.0 23.7 20.5 21.6 21.4 20.4

バックヤード

オニバスの写真

今日の一葉ちゃん。

細身のひょうたん型の種子から、遅がけに発芽した一葉ちゃん、現在11枚目の葉が出たばかりです。枚数的には一郎くんたちより少ないです。

でも、10枚目の葉の長径が22.3センチメートルあって、数値的には、今回のメンバーの中で一番大きな値を叩き出しています。

この先どこまで大きくなるのか楽しみです。昨年のTwoくんのようになったら面白いのですが。

出来得ることなら、オニバス池の大きなポットに植え替えてあげたいところですが、それは叶いません。バックヤードで楽しく過ごしてもらいましょう。

令和5年6月9日

オニバス池

オニバスの写真

オニバス池で、自然生えのオニバスが出ていました。三郎のいるポット3のすぐ南側です。

そして、この深さだと葉柄がクルクル螺旋を描いて伸びてきます。

今のところ1株しか見えませんが、この後、ポコポコ出てくるのでしょうか。

令和5年5月31日

オニバス池

オニバス池配置図
オニバスの写真

5月31日、オニバスたちをオニバス池に移植しました。昨年より1日早いオニバス池生活の始まりです。

配置は上の図の通りで、Pot No.1に一郎、Pot No.2に二郎、Pot No.3に三郎、Pot No.4にお滝、Pot No.5に四郎、Pot No.6に五郎と六郎を一緒に植えました。

オニバスの写真左の写真は植付け直後の二郎くんの様子を写したものです。右の写真はもう少し退いて写した写真です。現時点での大きさ感(小ささ感?)が伝わると良いのですが。

5月31日時点で一番大きな葉は二郎くんの11枚目で直径が20.9センチメートルです。その他のメンバーの数値は、一郎は10枚目が20.6センチメートル、三郎は11枚目が19.3センチメートル、四郎は10枚目が16.3センチメートル、五郎は10枚目が14.8センチメートル、六郎は10枚目が16.8センチメートル、お滝は10枚目が12.7センチメートルでした。今年は育ちの良い子が多くて、一郎、二郎、三郎は昨年の子たちより大きくなっていました。四郎、五郎、六郎は昨年と同じくらいでしたが、お滝ちゃんだけ昨年の子たちと比べてもかなり小ぶりに育っています。

スタート時点では大きさに明確な差がありますが、この後このままの傾向が続くのか、はたまた逆転劇が見られるのか、じっくり観察していこうと思っています。

令和5年5月25日

バックヤード

オニバスの写真

四郎くんのポットで、土の中で生存し続けた種子が芽を出していました。いわゆる、自然生えです。

オニバスの写真このまま一緒に育ててしまうと四郎くんも大きくなれないので、抜いてみました。

根の長さがすでに8センチメートルほどありました。第3葉の葉柄も7センチメートルほどありそうです。元の種子は細身で、長軸方向の長さも1センチメートルに満たない小ぶりなものです。

二菜ちゃんと同じタイプですね。

オニバスの写真思った以上に綺麗に抜けたので、七郎くんのポットに移植してみました。

七郎くんは5月13日に6枚目の葉を出して以来10日以上経っても次の葉が出ていません。そして、すでにある葉は日に日に張りがなくなってきています。おそらくこのまま消えてしまうでしょう。そんな七郎くんの代わりに育ってもらえればとの思いからです。

名前は八郎です。これからの成長を見守っていこうと思っています。

 

令和5年5月21日

バックヤード

オニバスの写真

5月21日、二郎くんが9枚目の葉を出しました。

そして、9枚目の葉にはトゲが生えていました。でもまだトゲ自体が小さいので、触ってもそれほど痛くありません。

オニバスの写真そして、もう直開きそうな10枚目の葉には、さらに大きな棘が見えています。このサイズの棘になると、そこそこ痛い思いをすることになるので、触る時には十分気をつけたいところです。

4月23日に植え付けてからほぼひと月、小さくてスベスベした葉からだんだんゴツゴツした葉になりついにトゲトゲの葉を出してきました。愛盛りの時が過ぎるのは早いものですね。

 

令和5年5月17日

バックヤード

オニバスの写真

5月2日の記事で紹介した一葉ちゃんと二菜ちゃんが第4葉を出してきました。ここまでほぼ2週間かかりました。

写真は一葉ちゃんのものですが、一葉ちゃんは第三葉も浮葉でした(手前の尖った感じの葉)。二菜ちゃんもほとんど同じテンポで成長していますが、第三葉は沈水葉でした。

葉の大きさは一葉ちゃんが2.8センチメートル、二菜ちゃんが2.1センチメートルでした。若干一葉ちゃんの方が大きいですが、種子のサイズと相関しているわけではないのでしょうね。むしろ、3枚目の葉が水面に出たか出なかったか、ということの方が影響していそうな気がしますがどうでしょう。

オニバスの写真

5月17日時点で、一郎くんと二郎くんは7枚目の葉が出ています。そのほかの面々は6枚目です(左の写真は一郎くんの現在の様子です)。

オニバスの写真大きさでは二郎くんが一番大きくて、6枚目の葉が出葉6日目で8.7センチメートルです。

オニバスの写真そして、一番小さいのはお滝ちゃんで、6枚目の葉が出葉4日目で4.8センチメートルです。

倍近い差がついていますが、この後どうなるのか気になるところです。

 

令和5年5月13日

バックヤード

オニバスの写真

現在、一郎、二郎、三郎、七郎、お滝は6枚目の葉を出しています(他はまだ5枚目です)。写真は二郎の様子を写したものですが、第5葉が6.2センチメートルあり、大きさで一番です(第6葉はまだ成長途中で大きさが確定していません)。

オニバスお滝ちゃんの写真一方、始まりの時には一番生育の早かったお滝ちゃんはその後あまり勢いがなく、今の時点で一番大きな第6葉でも3.5センチメートルほどしかありません。

さて、このまま二郎くんはトップを維持するのでしょうか。それとも、他のメンバーが巻き返してくるのでしょうか。今後の展開が楽しみなところです。

ちなみに、昨年、一昨年の様子を見るかぎり、この時点での生育状況と最盛期の頃の生育状況とは必ずしも一致するわけではないようです。

 

令和5年5月6日

バックヤード

オニバスの写真

5月の4日から6日の間に一郎から七郎まで第4葉が出揃いました。これで全員浮葉持ちです。

4月29日に第4葉を出していたお滝ちゃんは第5葉を5月6日に出してきました。1人だけちょっと先を行っています。

オニバスの写真ちなみに、第4葉の大きさは3〜4センチメートルです。株によって差がありますが、写真の二郎くんは大きい方で、4センチメートルありました。

令和5年5月2日

バックヤード

オニバス発芽種子の写真

形が通常の球形ではない種子が発芽していました(写真中央の種子)。昨年のTwoくんと同じです。

長さは1センチメートルを超えていて、ここ於大公園の平均的な種子(写真右端の種子)と同じですが、全体に細くてさらに先端がくびれています。

オニバス発芽種子の写真昨年のTwoくんは特別に大きな葉を出してきましたが、もし、種子の形が関係しているのなら今回も大きな葉が見られるかも知れません。あるいは、種子の形は全く関係ないのかもしれません。が、もしかしたらと言うこともあるかも知れないので、試しに土に植えてみました。

ちなみに、名前は一葉(いちは)とさせていただきます。

オニバス発芽種子の写真そして同時に、一葉ちゃんよりさらに小ぶりな、でも、くびれの無い発芽種子(写真左端の種子)も見つけたので、こちらも植えてみました。種子の形や大きさが葉の大きさや数に影響するや否や、気になるところです。

ちなみに、この子の名前は二菜(にな)です。

 

令和5年4月29日

バックヤード

オニバスの写真

お滝ちゃんが第4葉を伸ばしてきて、水面にちょこっと顔を出していました。

植え付けてから1週間ほど経ちましたが、どうやら新しい環境にも馴染んで順調に成長しているようです。

令和5年4月23日

バックヤード

オニバスの写真

オニバスの写真今年も第3葉が出始めたので、8株を選抜してプラポットに植え付けました。オニバス栽培本格始動です。

そして、今回も名前をつけさせてもらいました。昨年同様一郎から順番に七郎までと、滝壺で回収した面々から1人"滝"という名で参加してもらいます(お滝ちゃんと呼んであげてください)。

今回の面々のスタート時点での特徴をご紹介します。まず、一郎と二郎は第2葉まで出ています。三郎から六郎までは第2葉が出かかっている状態です。七郎は第3葉が出始めています。そして、お滝は第4葉が出始めています(お滝ちゃんが、今回の面々の中では1番のお姉さんです)。

 
オニバスの写真

写真は、お滝ちゃんたちを植え付けた直後の様子です。

オニバスの写真

上の写真では、みんなまだ小さ過ぎてよくわかりませんので、一番成長しているお滝ちゃんの様子をご覧ください。

すでに大きくなった第3葉を水面に出してきています。

まだ、日向に出たばかりで色も薄く弱々しい感じですが、このあと無事に成長してくれることを祈りながら見守っていきたいと思っています。

令和5年4月14日

バックヤード

オニバスの写真

4月12日の記事で紹介した滝壺の面々が第3葉を出してきました。

根っこもさらに伸びてきています。そして、この株は謎の突起からも根が伸びています(基本的にはここから根は出ないようですが、時々こんな子がいます)。

令和5年4月12日

バックヤード

オニバスの写真

4月5日の記事で紹介した滝壺の面々が第2葉を出してきました。

第2葉と第1葉が合流するあたりから根も出てきました。まだ、とっても小さいくてちゃんと機能しているのか心配になるくらいですが。

令和5年4月5日

バックヤード

オニバスの写真

バックヤードのオニバスの第1葉が伸びてきています。

写真は4月5日に撮影したものです。モデルは、一昨年(2021年)の夏の終わりに滝壺で採取した個体です。第1葉はかなり伸びて緑色に色もついてきていますが、まだ根が出てきていません。例の不思議な4本の突起とあまり葉っぱらしくない最初の葉だけです。

ちなみに滝壺とは、オニバス池から溢れた水が流れ出ていく水路の途中の段差のことです。この場所は、オニバス池の水が流れてくるか雨が降るかしないと水のない場所ですが、夏の間は完全に乾くことのない場所です。オニバスの種子は必ずしも水中にいる必要はなく、いくらか湿り気があれば空気に触れていても死なないということでしょうか。

令和5年4月1日

バックヤード

オニバス種子の写真

バックヤードに保管してあるオニバスの種子が発芽していました。

4月1日時点でここまで芽が出ていますので、発芽は3月でしょう。今年は早いようですね。

オニバス池の写真

4月1日、オニバス池のポットに土を戻し終えました。

この後草を取って、5月に入ったら水を張り、6月1日にオニバスを移植する予定です。

今年のオニバスくんたちはどんな様子を見せてくれますでしょうか。楽しみです。

この記事に関するお問い合わせ先

公園緑地課 公園緑地係
〒470-2192 愛知県知多郡東浦町大字緒川字政所20番地
電話番号:0562-83-3111
ファックス:0562-84-6422

公園緑地課 公園緑地係へメールを送信